フレンドリーじゃない君へ2 ページ16
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「……悔しいなあ、たじくん」
田「……うん。俺も、すごい悔しい」
強い人なんだろうな、っていう第一印象から変わらず、大神さんは強い人なんだと、ずっと思い続けている。
俺は歌がただただ好きで、ダンスなんかほとんど触れてこなかったから詳しいことはよく分からないけど、大神さんの表現力は誰がどう見てもトップレベルのそれで、見ていて、ああ、ここになりたい、ここまでになりたい、と思わせてくれるもので。
そりゃ、悔しいよな。
これだけ一緒の期間練習してきた仲間が、いなくなるんだもんな。
奏「Aと話さなくていいの？」
藤牧「っえ、……いや、でも俺なんか、」
奏「だーいじょうぶだって。A、ああ見えてめちゃくちゃ優しいから。ね、A〜！」
牧「っちょ、！」
「あ、カノちゃん」
奏「反応薄〜！でもそんな所もかわいい♡」
「(またそれか)」
ああああ、来てしまった。ずっと見つめるだけの、遠い存在だった人がもうすぐ傍に……
って、でも大神さんの目には奏さんしか完全に映ってないように見えるのは俺だけ？
奏「ほら、Aクラスに上がってきたよ、ふふ」
「知ってる。ていうか分かってたし」
奏「素直に喜んでよ〜、って、違う違う」
「ん？」
奏「はい、京介くん！とあと大夢くんもね！」
�眥諭屬┐叩�俺も！？」
「ああ、藤牧くんと�眥佑�んよな。歌の上手い」
牧「い、やいやいや」
いや、ほんともう、大神さんも充分上手いです。
というかちゃんと知っててくれてるのが嬉しすぎる。それは大夢も同じようで、となりで若干感動してる風に見える。
「大神です。Aクラス昇格2人ともおめでとう」
牧「あ、」
奏「いーや冷た！なにその棒読み！」
�癲屬─帖帖�」
「は？棒読みちゃうし。ほんまにおめでとうって思っ、」
奏「あと名前を言う時は『大神Aです！京介くんと大夢くんって呼んでいい？わたしのことはAでもなんでも呼んでくれていいから！よろしくね？(裏声)』をコピペしなさい」
「いや普通にめっちゃ嫌やねんけどそれ。なんなんその合コンの時の自己紹介みたいなん」
奏「ハァ！？失礼な！わたしいつもこれで自己紹介してるんですけど！？」
「カノちゃんはかわいいからええねん」
奏「はい〜？Aの方が可愛いんですが〜？ねえ？2人とも」
�睨辧屐屬┐叩廖�
……待ってくれ。2人のテンポが早すぎて俺も大夢もまったく着いてけないんだけど。
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作者名：魚屋 | 作成日時：2021年2月16日 23時
