ゴセ2019EP14 少し昔話をしようか ページ33
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『痛いからやめてあげなよ。あとそういうのすごいダサいと思うよ』
幼い頃、物心がついた時からもう母はこの世にはいなかった。
あまり家に帰ってこず忙しそうに全国を飛び回っていた父からは、ずっと、
「オンマは天国に行ってしまったんだよ。でもきっと、ずっとお前のことを見守っているから安心しなさい」
と、そう優しく諭すように言われていて、ああそうなんだ、それならいいか、と、そう思っているのは今でもあまり変わらない。
だから、母がいないせいなのかと思っていた。
あまり帰ってこないけれど優しく頼もしい父と、運動神経が良くて何だってできる兄と、負けず嫌いで兄や私に負けてはよく泣く弟、3人の男家族に囲まれて育ったから、
『……ねえ、アッパ。わたし……また女の子泣かせちゃった』
こんなにも男勝りで、やんちゃで、『じゃじゃ馬ね』『おてんば娘ね』なんて、よく言われるんだろう、と。
だってわたしが口を開く度、周りのか弱くて今にも壊れそうな、可愛らしいフリフリの服に身を包んだ女の子たちは、泣いた。
わたしが近づくと彼女たちは自ずと離れていき、目も合わせてくれなかったし、挨拶もどんどんしてくれなくなった。
泣かせてしまう度、彼女たちは先生にわんわんと縋りつくからわたしはまた怒られて、彼女たちに仲間はずれにされる度、また先生に「どうして仲良く出来ないの？」なんて困った顔をされたりして。
男子たちはそんなわたしたちを見ながらたまに野次を飛ばしてはわたしの肩を持ってくれていたりしたから、でもそれでいいんだ、と、そう思うしかなかった。その時は。
「んー……確かに子供のころから同性の友達はできにくかったけど……」
スングァン「ぼや、チンチャヨ？」
「ネー」
ホシ「意外と多そうなのに」
「あにあに……でもまあ、気づいたらいつの間にか“ここ”にいたし、生きづらいな〜なんてあんまり思ったことはない、かも？」
わたしのその言葉にまた「お〜〜！」とさっきよりは嬉しい悲鳴？のようなものがメンバーから湧いて出る。
ついでに指ハート、頭の上でハート、頬とつくるハートで「ハルヘ〜」なんてカメラ目線でしてやればもうこのゴセはクランクアップだ。あーSEVENTEENは単純で助かるな、なんて心の中で思う。
それは半分ほんとうで、半分はちょっと嘘なのにな、なんて、まあそんなことは話さなくたっていいだろう、こんな場所ではね。
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テイ(プロフ) - ハルカさん» 最高とのお言葉、たいへん嬉しいです！のんびりではありますが引き続きお楽しみいただけますと幸いです。 (2022年5月20日 10時) (
レス) id: 51ed79440b (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ - 最高に好みです。これからも楽しみにしてます。 (2022年5月20日 4時) (レス) @page27 id: e5accedd3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mtuzu0043 | 作成日時：2022年4月28日 17時
