噛ませてあげようホトトギス3 ページ26
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「……彼氏って……別にそういうことを知りたいんじゃないんだよな……」
最近、ウォヌヒョンの噛み癖がまた再開している。
練習生だったころはメンバー曰くよくあったらしく、デビュー間際にウォヌヒョンと出会ったわたしはそこまで被害を受けたことはなかった。まあデビュー当初くらいでいえばないことはないけど。肩を噛まれたり、腕を噛まれたり、
……あれ、でもあれは噛む、というよりも、歯と歯で挟む？に近いような気がする。
そう思い、もう一度考えてみよう、とがばっ、と起き上がってみる。
ウォヌ「……びっくりした」
「……ウォヌヒョン、いたんだ」
ウォヌ「うん。今来た。彼氏ってなに？」
「ん？……ああ、ううん。なんでもない」
ぼふ、とまたソファに身を鎮める。
……そうか、もうそんな時間か。時計を見るともうあと15分もすれば今日はこのあとレコーディングが入っている。各々午前中に仕事がメンバーもぼちぼち集まってくる頃だろう。
……そういえばわたし、ちょっと寝ようかな〜とか思って早く控え室開けてもらったんだった。つい調べ物をしてしまった。そう思うと急に眠気がふわりとやってくる。
すると突然、グイッと足が持ち上げられるような感覚がして、一気に覚醒する。
「……なんでそこに座るわけ……？」
ウォヌ「ソファがいいじゃん」
膝枕？いや、足枕？……こういうのってなんていうんだろう。というか座るウォヌヒョンの膝に寝転ぶわたしが足を乗っけてる図ってなんか、……かなり横柄では？
横着して靴を脱がずに寝転んでなくて靴下だからそれはよかったけど。
……でも、落ち着く。
むにむに、とヒョンはなぜか条件反射なのかわたしの足をマッサージしてくれていて、その力加減は強くも弱くもなく、なんとなくだけどヒョンにしかできない加減だろうな、と感じるもので。
「……ヒョン、最近なんか甘いね」
ウォヌ「甘い？」
「うん。なんか優しい。……優しい？優しいのか？いや、優しいわけではない……？」
ウォヌ「どっち？」
「いや、優しいか……今なら膝枕もしてくれたりして」
ウォヌ「……いいけど」
「っえ」
えっ、いいの？ちょっと眠くて別に適当に言ったのに。と身体を起こしながら「ほんとに？」と聞くと、
ウォヌ「足退けて」
と言われたので言われるがまま退ける。
するとヒョンはソファの上でするり、とあぐらをかき、ぽんぽん、と膝を優しく叩いた。
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テイ(プロフ) - ハルカさん» 最高とのお言葉、たいへん嬉しいです！のんびりではありますが引き続きお楽しみいただけますと幸いです。 (2022年5月20日 10時) (
レス) id: 51ed79440b (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ - 最高に好みです。これからも楽しみにしてます。 (2022年5月20日 4時) (レス) @page27 id: e5accedd3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mtuzu0043 | 作成日時：2022年4月28日 17時
