噛ませてあげようホトトギス ページ24
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「……え、」
……え？と出した声と同じ文字が頭に浮かぶ。
が、当の本人は何事もなかったかのようにケロリとした顔をしてさっきと同じようにわたしの隣に座り、私のスマホゲーム画面をジッと見つめている。
今日はいつものメガネスタイルではなくチベットスナギツネスタイルらしい。……じゃなくて。
そんなチベスナスタイルのウォヌヒョンの手によって未だに煽られたままのわたしの左手を見て、また再度、ウォヌヒョンの顔を凝視する。
「……え、噛んだよね今」
ウォヌ「？なに？」
「え、人差し指……噛んだよね？」
ウォヌ「？」
「え？……だから、人差し指噛んだじゃん、今」
ウォヌ「……あ、負ける」
「え、……あ、……負けた。じゃなくて、」
ウォヌ「うん」
……うん？とまた同じ文字が頭に浮かぶ。
それは負けたね、のうん、なのか、噛んだじゃん、に対するうんなのか。
というかほんとだ。せっかくいいところまでクリアできそうだったのに。あなたの負けです。続けますか？の文字がクールに画面に表示されている。
ウォヌ「あ、痛かった？」
「あにや、そういうことじゃなくて。って噛んだのは認めるんですねヒョン」
ああ、噛んだよ、のうん、だったのか。
その会話の間もわたしの左手はヒョンの大きくて相変わらず温度の低い手によって、ふにふにとマッサージされたり、指だけを持ってブラブラされたり……おもちゃのように弄ばれている。その様子はすこし、猫じゃらしとひとり、格闘する猫に近い。
ウォヌ「じゃあなに？」
「……ぼや。じゃあなにって」
ウォヌ「知ってるじゃん、俺に噛み癖あるの」
「……知ってるけど、……ってコラ」
……うん、何故わたしが怒られてるみたいになってるんだ？とこれまた頭にハテナが浮かんでいる間にも、またその大きな口で噛もうとしてくるのでさすがに今度は右手で阻止した。
痛かった？って地味に痛かったに決まってるだろう、と思いながら指をよくよく見るとすこしだけまだ歯型がついていて少しムッとする。
ウォヌ「……っふ。顔怖いよお前」
「え、わたし？」
ウォヌ「違う。その後ろ」
「……チャナ」
ディノ「……別に、いいんじゃない？イチャイチャしてれば」
「え、これがどうイチャイチャに見えるわけ……？」
わたしに比べたらいつものあなたたち2人の方がイチャラブに見えてるんですが。とまではなんとなく言わなかった。
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テイ(プロフ) - ハルカさん» 最高とのお言葉、たいへん嬉しいです！のんびりではありますが引き続きお楽しみいただけますと幸いです。 (2022年5月20日 10時) (
レス) id: 51ed79440b (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ - 最高に好みです。これからも楽しみにしてます。 (2022年5月20日 4時) (レス) @page27 id: e5accedd3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mtuzu0043 | 作成日時：2022年4月28日 17時
