【○○○!!】職場先はまさかのBLカフェでした。

Episode 8 ページ9

「んじゃあ、コスプレ喫茶の本会議を始めるよぉ〜皆、休日に集まってもらって、ホントごめんね〜。」



ヘラヘラと笑う及川さんからは、心の底から謝っている気配はせず、殴り飛ばしたくなってくる。

だが、俺の衝動を代弁してくれるかのように、岩泉先輩が及川さんの頭をバシッと音をたてながら、はたいた。

岩泉先輩、ナイス。

俺は、親指を立てる。



「本会議つっても…誰がどのコスプレをするか…それを話し合うだけだろ。」

「まぁね〜。岩ちゃん、今年もベジータやる？」

「岩泉先輩、ベジータやったんすか…ベジータより似合いそう…。」



つか、ベジータより強そう。



「日向は、あれどうすか。可愛い系の意外と男前だし、アイナナの三月さんとか…絶対、お客さん萌え死ぬよ。」

「Aちゃん、そんなアニメ知ってるの…？」

「アニメ、割りと幅広いジャンルで好きなんすよ。誰かにゲームの部類ですけど、東方のキャラやってもらいたいし。あとは、らんまとか、ガッシュとか、リゼロも…。」

「ホントに幅広い！全部系統違うじゃん！」



こりゃあ、簡単に決まるか…？と苦笑いを浮かべる黒尾さんに、照れくさくなる。

アニメとなると、テンションが上がるのは、仕方がないこと。ちと、喋りすぎた…。



「よし、アニメに詳しいAちゃんにバンバン案をだしてもらって、それを俺たちが検討していこう。」

「え、」

「さあ、早く早く〜。」



有無も言わさず、急かす及川さんにつられ、俺もノリ気に喋りだす。

たまには、こいうのも悪くないかもしれない。

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