【○○○!!】職場先はまさかのBLカフェでした。

Episode 4 ページ5

何だこれ。

目の前にテライケメンなんて、どんな見せつけだよ。嬉しくねぇ。

及川さんに攻められるのは、プライド的にも精神的にも許されてはいけない気がする。

かと言って、ここで及川さんを押しのけたりなんかしてしまえば、後が怖い。

絶対ヤら…何でもないっす。自主規制自主規制。

ともかく…この状況を打破したいわけだが…ダメだ、黒尾さんにヘルプサイン送っても目ぇそらしやがる。後で覚えてろ。

いや、この状況俺が覚えてられない…！

ジリジリと近づいてくる整った顔に表情をこわばらせる。

周りから送られてくる輝いた目線に涙目不可避な俺は、腐海の王国ふざけんなと叫びたくなる衝動に駆られた。


___瞬間だ。



「及川さーん！！俺のA先輩に何してるんすか！！」



ピョコピョコと飛び跳ねるオレンジ色の頭。

きゅ、救世主が来た…。

駄菓子菓子。俺はお前のものではない、そう心の中でツッコミながら、声の主へと視線を移し変えた。








「日向パイセン、ナイスタイミング!」

「え、パイセンはAパイセンですよ?」








モブ子「ヤバイ、まさかのAくんの取り合い!?」

モブ子2「大丈夫だ、まだカメラは回っている。」

モブ子3「後で、送って」

モブ子2「…2万」

モブ子3「買った」

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