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Episode 18 ページ19

谷地 SIDE





すぅ…と意識が浮上する感覚に私は飛び起きた。

少し硬いソファに、腰をかけ、簡素な毛布に身を包んでいた私。

ロッカーがいくつか並び、そこにソファと大きな机がぽつんと佇んでいる。

こ、ここは…?

キョロキョロと辺りを見渡した。



「節子…ちゃうで…それは、渡部陽一やなくて…ジャッキーチェンや…。」



ビクゥと肩が跳ね上がる。

割りと近距離で聞こえてきた声に、まさか…と顔が真っ青になる感覚が。

ゆっくりと声の主へと視線を移した。

そこには…。

ソファに顔を埋めるように眠っているテライケメン…。



「Aくん…!?」



思わず声を漏らしてしまう。

うぎゃああああああああああ!!

テライケメンが…!!変な寝言を呟きながら、無防備に眠っておるううううう!!



「んむ…?」



あ…あ゛ぁ…と変な唸り声を上げる私の声に反応し、眠気まなこを擦りながら、起き上がるAくん。

いやあああああああああ!!

ファ、ファンに暗殺される…!!



「ごめんなさい!!」

「何が!?」

「な、何か意図があったわけではなく…!!Aくんに近づこうという魂胆なんてこれっぽっちもなかったんです!!だから…だから…お命だけはああぁあああああぁぁ…!!」

「ちょっと!?何でそういう考えに行き着いた!?」



落ち着いて!?と、Aくんは、私の肩を揺らす。

二人して阿鼻叫喚なカオス状態にもはや、収集がつかなくなってしまった。

うわああああ!と叫ぶ私につられ、Aくんも叫び出す。


…と、そこへ。



「ちょっと、何やってんの。うるさいんだケド。」



怪訝そうな面持ちで、目を細めるこれまたテライケメン…金髪の癖っ毛に知的な眼鏡をかけ直すその姿…。



「つ、月島…。」



ボソッとAくんがその名を口にした。

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黄昏 - 赤葦の絡みがみたいです。赤葦×夢 でお願いします (2021年6月7日 17時) (レス) id: 38eebacbdf (このIDを非表示/違反報告)
リン - 国見ちゃんとの絡みが見てみたいです! (2021年4月11日 17時) (レス) id: 2de5659400 (このIDを非表示/違反報告)
猫とやぎ(プロフ) - コメント失礼します!!めっちゃくちゃ面白いです!!及川さんイケメンすぎません???耳責めとか見てみたいですわ(ただの願望) (2020年8月24日 15時) (レス) id: 497823dae0 (このIDを非表示/違反報告)
暇(・ω・(( - 駄菓子菓子でめっちゃ笑ったww (2020年4月18日 20時) (レス) id: aa1cce5da1 (このIDを非表示/違反報告)
ランス(プロフ) - http://uranai.nosv.org/u.php/novel/rancelovin2/  コチラのURLです!!お願い致します!!本当に申し訳ありません!! (2018年6月1日 20時) (レス) id: 7f421268d0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マキ松ミツバ | 作成日時:2017年10月12日 23時

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