【○○○!!】職場先はまさかのBLカフェでした。

Episode 15 ページ16

「と…俺達も長居できねぇな…。」

「え、もう帰ってしまうのですか？」



眉根を下げ、ショボンとした表情を向ける美少女に、ｳｯと怯みかける。

だが、俺たちは俺たちで、コスプレ喫茶に使う材料を集めなければならないのだ。

てか、そっちが本命…。


そのことを伝えると、美少女は、キョトンとした表情で、首を傾げた。

え、日本語伝わった？



「材料費、かかりそうじゃないですか？」

「ま、まぁ…そうですけど…。」

「なら、無料で作りますよ？」



ん？彼女の言葉に、今度は俺が首を傾げる。



「あ、ほら、姉ちゃん、デザイナーだから。…って、アニメとかゲームの衣装だよ？作れるの？」

「画像見せてくれれば、何でも作れるわよ？」



当然とでも言うように、微笑む彼女は、一週間で作ればいいのね？と軽く受け持ってくれた。

思わぬ奇跡に、またもや驚かせられる。


偶然たまたま彼女を見つけ、探し者の手伝いをし、たまたま家に招き入れられた。

そして、実はデザイナーだったお姉さんに、材料費無しで衣装を作ってもらうことに！←NEW

マジか。

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