未来を呪う【呪術廻戦】【短編集】 (ページ23)

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「ねえ、いつになったらその実験は終わるの？」

約束をして、しばらく時間が経った時あいつはそういった。

『まだ終わらないね。君を綺麗に殺すためなんだ。我慢してよ。』

「別に綺麗じゃなくてもいいのに…。なんでそんな綺麗にすることにこだわるの？」

たしかに。他の奴らはどんな姿形になってもなんとも思わないのにこいつだけは一緒の方法でやりたくない。…なんでだ？

『うーん。俺の新しい実験…のためかな。協力してよ。君を殺してあげるんだから。』

「わかったよ。待ちます～。…ね、いつも思うんだけどさ。なんでいつも君とかお前とかって名前で呼んでくれないの？なんか理由あるの？」

あれ、よんだことなかったっけ。ま、いいか。

『愛着がわかないようにする為だよ。前に本で呼んだんだ。名前をつけたり呼んだりすると愛着がわいて離れづらくなるって。』

「愛着が沸いたらダメなの？」

『さあ、殺しづらくなるからとか。死体を捨てづらくなるからじゃない？俺に死体を取っとく趣味はないしね。』

「ふーん。そうゆうもん？」

『そういうもの。』

こいつ、質問してばっかだな。

『そう言う君はさ、なんで俺に殺してって言ったの？』

別に、自分でもできるだろうに。

「うーん。なんかさ、自分でやっちゃうより、どうせ一回きりなんだから面白おかしくしたいじゃん？だから、かな。」

『ふーん。そうゆうもん？』

「そういうもの。」

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もしかしたらこの時にはもうすでに駄目だったのかもしれない。