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杉沢第三高等学校

今、そこで宿儺の封印が解かれた。


感じるのだ。

愛しのあの人のおぞましいほどの呪力を。

呼ばれている気がするのだ。

あの低くて甘い声に。

求めているのだ。

実に待つこと千年、会うことの出来なかった愛する人を。




走る。駆ける。急げ。


血が沸騰するほど熱くなる。


アツイアツイアツイ。


臓物が焼けそうだ。呼吸が上手くできない。






『…ついたっ!』



どこだ。どこにいる。探せ、気配を辿れ!



…屋上、人間2人と宿儺様と呪霊の気配。

早く行かねば。封印が解かれたのだ。

もしかしたら、もしかしたら…!!




「最悪だ!特級が受肉しやがった!」



『嗚呼、この時をずっとお待ちしておりました。お久しぶりです。宿儺様。

ずっと会いたかった…!』



「Aか!嗚呼本当に待っていたくれたのだな。」


私が派手に飛びつくと宿儺様はしっかりと受け止めてくれて優しく抱きしめてくれる。


『待ちます。約束したもの。宿儺様だけを思ってこの千年ずっっと待っていました。』



「どういうことだ…?あの女はいったいどこから…!!」



あの少年は…呪術師。私たちの中を引き裂いた忌々しい呪術師…!

でも、あの子じゃない。もっと薄汚い大人の男だった。



そう考えていると急に宿儺様が独り言を言い始めた。

雰囲気が混ざってる。…受肉した少年の方の魂か!



「あの〜お姉さん、誰?」


『あら、ごめんなさい。私はあなたじゃなくて宿儺様がいいの。代わってくれるかしら?』


「え、いま代わったなんですけど。」









「これ今どういう状況?」

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作者名:Blue Stella | 作成日時:2020年11月1日 22時

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