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憧れの人《五条悟》 ページ15

純粋な呪術師なら一度は憧れる存在。

強くて、かっこいい…グッドルッキングガイな男、五条悟に私Aも憧れていた。

憧れていたというより好きだった。恋していたのだ。
歳の差、12歳の男に。


同い年の真希ちゃんにそのことを伝えると、引きつった笑みを浮かべられとても驚かれた。趣味が悪いとも言われた。

でも仕方がない。好きなものは好きなのだ。



『ほら見て真希ちゃん!今日も五条先生が美しいよ。はあ、好き…。』

「はいはい、そうですね。」

『ちょっと真希ちゃん。しっかり見てる?…あ!いま目があった!』

「目が合ったって…あいつ目隠ししてるだろ…。」

『こっちをちらって見たってことは目が合ったってことなの!わ、こっち来る!』




愛の前には目隠しなんてないも同然なのだ。



「や、2人とも。熱心に僕を見つめてどうしたの?」

『ご、五条先生!』

「あたしは別に見つめてなんかいねえし。」


はあ〜今日も顔と声と顔がいい…。眼福眼福。




「A声に出てんぞ。」


『うっそ、まじで真希ちゃん!?五条先生聞こえちゃった!?』


「うん、バッチリ。」


『わお。じゃあもういいです。五条先生今日もグッドルッキングガイですね!』


「知ってる〜。なんせ僕は自他共に認める美形だからねッ!」


『流石です!よ!世界一!』


「僕の美しさは世界で止まってしまうのかい…?」


『滅相もない!宇宙一…いえ存在そのものがNo. 1です!生きてるだけで美しい!歩くだけでカッコいい!今日も生きててくれてありがとうございます!』


「流石は僕の一押しの生徒。Aならそう言ってくれるって信じてたよ…!」


『せ、先生…!』





手を取り合い背景をキラキラさせながら語り合う2人。



真希はなんだこれとは思ったが、我慢強かったので口には出さなかった。

2人を置いて先に行こうと身を翻す。



















Aの五条への愛ってもしかしたら恋じゃなくて推しに対する愛じゃないかなと思う真希であった。

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作者名:Blue Stella | 作成日時:2020年11月1日 22時

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