43:Taiga ページ45
.
大我side
俺が23歳くらいの頃。
起業するという夢を持ちながらも、大学卒業後はとりあえず大手の一流IT企業に就職した。
上司｢京本！これ頼む！｣
大我｢はい！｣
上司｢○○社のデータ取れた？｣
大我｢今送りました!確認お願いします｣
名門大学をそこそこいい成績で卒業した俺でも、社会に出たらまだペーペー。
慣れないことだらけで毎日てんやわんやだけど、周りに支えられてなんとかやっていけてる感じ。
でも次の大きなプロジェクトチームに、主要な役割ではないけど何故か抜擢された。…何で1年目の俺が？まあ嫌なわけじゃないけど。
お陰でここ数日は残業ばっか。
ほら、今日もふと窓の外を見たらもう真っ暗。
今週だけで残業手当てどんくらいだろ。
これ続いたら残業手当てが基本給上回るんじゃね？
そんな生産性のない考えを巡らせながら残業を終える毎日を経て、遂に!!今日!!プロジェクトが無事成功に終わった。
｢京本お疲れ様！よく頑張ったな｣
｢1年目ですげえじゃん！｣
｢よし！じゃあ打ち上げでもするか｣
なんて先輩の一言から、あれやこれやと何故かネオンの煌めく歌舞伎町へ。
｢はい、到着〜入って入って〜｣
先輩に連れられてきたのは一際目立つ高級感の漂うお店。
お店の前には女の子たちの顔写真の看板が飾られてる。
クラブ『SIX』……？
まさか……？
大我｢えっと、先輩、ここって…｣
｢ん？来たことない？キャバクラ。ここめっちゃ美人な子いるんだよ！｣
俺のおごりだから！さあ行くぞー！なんてウキウキな先輩たちに引きづられるようにして店内に入った。
可愛い子を指名して、隣にいる俺を置いてなんかめっちゃ盛り上がってるし。
え、俺のこと忘れてないよね？
……てかぶっちゃけ、好みの子がいない。
……つまんない。
お店の看板の写真には確か凄い綺麗な子がいたのに。
あの子いないかな…なんてこっそりキョロキョロ。
写真真ん中ら辺じゃなかったし、お店の顔ではない感じなのかな？
ん？もしかしてあの子？
でもちょっと遠いし、後ろ姿だとわかんねーな…
てか隣のピンク頭のやつ客？近くね？距離感そんなもんなの？
なんて、先輩に連れてきてもらっている(強引にだけど)手前、表面上は頑張って楽しそうに装っていたけど、頭ん中はそんなことばっか。
正直苦痛。
早く帰りて〜!!って俺の心の中にいるデビルが言ってる。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2149人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かなりん。 - 更新ありがとうございます🥺🥺 (2021年10月18日 15時) (
レス) id: 5c61d57c1b (このIDを非表示/違反報告)
萌央(プロフ) - 愛梨さん» ちょいと京本さん多すぎたかなと不安でしたが良かったです‼ありがとうございます😭 (2021年10月11日 22時) (レス) id: 315ff628d3 (このIDを非表示/違反報告)
愛梨(プロフ) - 大好きです！！大我さんとの絡みにやられます！ぜんぶすきです！ (2021年10月10日 22時) (レス) @page42 id: ee335fcc7f (このIDを非表示/違反報告)
萌央(プロフ) - kaaaaaa0615さん» コメントありがとうございます😭自分なりに更新頑張ります！ (2021年10月3日 23時) (レス) id: 315ff628d3 (このIDを非表示/違反報告)
kaaaaaa0615(プロフ) - こんばんは。とても好きな作品なので更新嬉しいです。これからも楽しみにしています。 (2021年10月3日 20時) (レス) @page33 id: 1c329fc3d8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：萌央 | 作成日時：2020年10月13日 0時
