未来を写して (ページ8)

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「おーい、土曜にデートしてきた人とは思えへんオーラ出してますけど。」

「小島、男の子って遠いな

「俺も男やけど、」

そやった。

「俺の事男として見てへんやん」

「まぁ、でも小島も私の事女として見てへんやろ？」

「そりゃそうや」

「なんやねん」

小島と話す私は自然体で、大橋先輩と話す時と全く違う。

親友っぽい恋人と、恋人っぽい恋人。

私はそのふたつでも無くて一体なんなんやろ。

「なんや知らんけど元気出せや。
俺の先輩ん家カフェやっとるからそこ行こや、奢ったる」

「え！ほんまに！
はよ行こや！」

「ちょそんな走るなや」

大橋先輩のこと好きやけど、一緒におると気持ちが急くんはなんでやろ。

全然心臓持たへん、

やっぱ私は男の子と付き合えへんのかな。

・

なんか今日は早く起きたから電車1本早くしてしもた。

「Aちゃん、」

「…大橋先輩」

「今日は早いねんな」

眉毛を下げて少し下を向く先輩。

何か言いたげな顔をしとる。

やっぱり別れよとか言われたらどうしよう、
そりゃ、私があかんねんけど

「なにか、あったんですか、？」

「あのさ…なんか無理しとる？

俺とおる時あんまり楽しくなさそうやんか、」

驚いた。
先輩も同じこと思ってたなんて

「大橋先輩も、そうやないですか」

「俺？」

「友達とおる時の方が楽しそうです、」

あかん、こんな事言いたいわけじゃないのに口が止まらん。