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▽
またにーやんが映画を観に部屋にやってきた｡
新｢オススメの新作持ってきました！｣
ほんで､私にも見せる気満々かい｡
ええけど｡
あんまりラブストーリーは興味ないけど､
引き込まれる｡あかん｡泣いてまう｡
そんな私の様子に､クスッと笑うにーやん｡
新｢涙脆いんですね｡｣
スッとハンカチを渡してくれた｡
涙を拭って､そのままハンカチを握りしめていると
その手を彼が握った｡
無意識なのかなんなのか｡
私はちょっと内心ビックリしている｡
エンドロールが流れ終わるまで
ずっとそのままだった｡
「…あの、にーやん、」
新｢…あっ､あぁぁ！すみません！｣
手を離し､逃げるように自分の部屋へ帰って行った｡
｢…おい｡自称恋愛マスターどうした…｡｣
▽
河｢Aって食べ物なにが好きなん？｣
｢えーと…オムライス､とか｡｣
河｢他は？｣
｢いちご大福｡クリームソーダ｡｣
柚｢あと､シフォンケーキ好きやねんなー？｣
会話を聞いていた相方が追加で答える。
｢あ､うん｡｣
河｢可愛い…(笑)
…やなくて｡ほな､今度食べに行こ｡｣
連れてったる｡そう言われて
ゆずるさんの車で喫茶店巡りをすることに｡
河｢何気に初めてやな｡二人だけでご飯って｡｣
いっつもリリーか盛山が一緒に居たからなー｡と言いながら
海沿いを走る｡
｢わー…おいしそう｡｣
ふわとろのオムライスに綺麗な色のクリームソーダ｡
ほかほか出来立てのシフォンケーキも食べて､
最後に老舗の和菓子店でいちご大福を買って帰った｡
河｢一体何個食うねん｡｣
｢一人で食べるんちゃいますよ！
明日マンゲキの皆に分けるんです！｣
失礼な人やな｡
河｢へぇ…優しいな｡｣
｢そうですか？｣
河｢自立もしてるし､人に媚びひんし､
気も効くええ子や｡お前は｡｣
気付けばもう家の前､車が停められ
また､優しく撫でられた｡
河｢無理せんように｡
あと､周りの人にたまには頼るんやで｡｣
｢保護者やん｡｣
河｢うるさい｡｣
最後はデコピンを食らわされました｡
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作者名：あまから | 作成日時：2021年7月28日 21時
