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気が付くと病院だった｡
屋敷が心配そうに見つめている｡
街中で倒れたらしい｡
｢…疲労と栄養失調ね…｡｣
確かに睡眠時間はガクッと減ってたし､
家ではろくにご飯食べてなかったな｡
点滴が済んだら帰宅していいらしい｡
入院じゃなくてよかった｡
屋｢ビビったでマジで｡
…兎に角意識戻って良かった…｡｣
手を握られた｡
｢屋敷が助けてくれたん…？｣
屋｢妹がお前の急変に気付いて､俺も慌てて声掛けたけど
反応なかったから救急車呼んだ｡｣
｢…ごめん｡｣
屋｢なんで謝るんよ｡｣
｢…こっちからお断りとか言うてもうて｡｣
屋｢いや､そっち!?
いやそれは俺もごめん…｡
お前が嫁になるって嫌や無いし､寧ろ…｡｣
何か言いかけてやめた｡
屋｢…なんでもない｡
取り合えず今はゆっくり休みぃ｡｣
点滴が終わるまで傍に居てくれた｡
｢送ってくれてありがとう｡｣
屋｢ちゃんと事情話して明日は仕事休むんやで｡
絶対無理はアカン｡｣
屋敷の言葉を素直に聞いて
明日のライブは念のため休むことに｡
翌日､インターホンが鳴って扉を開けると
屋｢ご飯､持ってきたで｡｣
どうせ食べるもんろくにないんやろ｡って空いた時間に来てくれた｡
｢そこまでしてくれんでもええのに｡｣
屋｢したくてしてんねん｡｣
ヘラヘラしてる屋敷はそこにいなくて
いたって真面目に心配してくれていた｡
｢…シンプルに嬉しいわ｡ありがとう｡｣
屋｢おう｡｣
忙しいのか一瞬で去って行ってしまった｡
相方からもマネージャーからも
気遣いのメッセージを受け取り､
もっと自己管理ちゃんとしなければ｡そう思わされた｡
翌日､気合を入れ直して仕事に向かう｡
柚｢…おぉもう大丈夫？｣
ものすごい心配する柚口｡
その後ろで
河｢おい｡聞いたぞ｡倒れたらしいな。
しかも俺と別れたすぐ後で｡｣
あ｡これは怒られる｡と察した時には遅い｡
｢ごめんなさい｡許してください｡｣
しっかり寝ろ｡
ご飯は3食しっかり摂れ｡
ルールをかっちり決められた｡
濱｢なになにどうしたん｡
なにをそんな怒ってんの河井｡｣
｢はまいえぱぱ〜｡｣
ゆずるままが厳しいよ〜｡
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作者名：あまから | 作成日時：2021年7月28日 21時
