#47 ページ47
ゆずるさんの言葉に困りまくった後
｢あぁ…やっと私のカッコよさに気付いてくれたってことですね！
ありがとうございまーす!!｣
それでは！と颯爽と立ち去ってもうた｡
そしてちょっと経って気づいた｡
｢…あれ…それはそれで問題やな｡｣
惚れられたらアカンやん｡
…いやいや冗談よな｡
ゆずるさんに至ってそんなこと無いわ｡
ぶつぶつ言いながら歩いていたら
誰かの背中に思いっきりぶつかった｡
｢うわっすみません…｡｣
屋｢いえ､大丈夫で､すか…え…？｣
振り返りながら驚く屋敷｡
屋｢A？なにしてんのこんなところで？｣
｢ゆずるさんの洋服選びに付き合っとった｡｣
その帰り｡と言うと
屋｢ふーん｡すっかり都会っ子やん｡｣
｢まだまだ大阪の人間ですよ私は｡｣
都会に染まったりなどするものか｡
というか屋敷は何してるんや？
近くに女の子がいて､私をじーっと見ている｡
｢…あっもしかして彼女とデート中やった？｣
ごめんな｡と言って帰ろうとすると
屋｢ちゃうちゃう｡妹｡
…ほら､お前の好きなAやで｡握手してもらえ｡｣
顔を真っ赤にした妹ちゃんが手を出して､
ファンです｡大好きです｡やって｡
｢かわいい…妹さん嫁にしてもええ？｣
屋｢ええわけないやろ｡｣
｢うわ｡シスコンか？｣
そう言うと妹ちゃんが､お兄がAさんを嫁に欲しいって言ってます｡やって｡
屋敷｢あほか！もっと嫌や！｣
｢はぁ？私からもお断りや！｣
妹ちゃんは兄に呆れ顔｡
屋｢もぉほら､行くぞ｡｣
妹ちゃん連れて歩き始める屋敷｡
あぁ〜なんか変な気分｡
天気も悪いし｡
はよ帰ろう…｡
にしても体が重い｡
さっきまで感じなかった倦怠感｡
息が…うまく出来ひん…｡
道のど真ん中で膝間づいた｡
誰かが声を掛けてくれたけど
聞き取れなくて､言葉も返せない｡
どんどん視界が暗くなっていって
意識がパっと途絶えた｡
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 75人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「芸人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あまから | 作成日時：2021年7月28日 21時
