#12 ページ12
▽
｢柚口｡単独ライブやろ｡｣
思いつきで決めた単独ライブ｡
毎日ネタ作りに勤しむ｡
そんな時､相方から
柚｢コントやってみぃひん？｣
｢…コントかぁ｡｣
コントを作ったことがないので
ネタ作りで初めてペンが止まった｡
そこでかまいたちさんにアドバイスをもらう｡
山｢ミックスナッツでコントかぁ｡｣
確かに見えにくいなぁ｡と渋い顔をする山内さん｡
濱｢漫才の印象しかないもんな｡｣
｢一応､アイデア箇条書きにしてるんですけど…｣
アイデアノートを見せる｡
山｢え…めっちゃええアイデア出てるやん｡｣
濱｢俺この設定気になるわ｡｣
たくさん助言をもらい
一本のコントネタが完成した｡
それをこの単独ライブで初披露する｡
｢ちょっと緊張するな(笑)｣
柚｢お前が緊張すんのはいつもの事やん｡｣
そうやけどさ｡
私が男役で､柚口が女役の設定やから
明転時の反応がどうなるか怖いんや｡
一発目でシラケたら絶対最後までウケへん｡
それに､漫才中に気が付いたけど､
端っこで見取り図さんやかまいたちさん､
他の先輩と後輩たちいっぱい見に来てたし｡
舞台セットも完了し､
いよいよ明転｡
きゃはははは！と笑い声が聞こえる｡
良かった｡ウケた｡
ネタが無事終了し､はける際に
"よっいけめん！"
"Aさんかっこいいー！"
と言う声に笑顔で返して舞台を去った｡
完全にライブを終え､楽屋へ戻ると
リ｢お疲れ｡漫才もやけど､コント最高やったわ｡｣
盛｢二人ともお疲れさまぁ｡｣
先輩方が待ち構えていた｡
山｢コント､ほぼ初めてにしてはめっちゃ良く出来ててビックリした！｣
｢山内さんに褒められた！｣
柚｢やったな！｣
柚口とハイタッチをする｡
濱｢しっかし様になってんなぁ｡Aの男装｡｣
上から下になめるように見られる｡
リ｢ろくミトの時にも思ってたけど､見事な着こなしや｡｣
この方も同じように視線を上から下まで…｡
｢ど､どうも…｡｣
そんなにまじまじと見られると恥ずかしい｡
濱｢耳真っ赤やで(笑)｣
リ｢照れとる｡可愛いな｡｣
終始濱リリに褒められからかわれ続ける私だった｡
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作者名：あまから | 作成日時：2021年7月28日 21時
