24 ページ24
「......お嬢?」
気の抜けたやる気のない声__え、何だこの強烈なデジャヴ。
嫌な予感を抱えつつ顔を上げると予想通り、死んだ魚の目をした銀髪パーマの男が佇んでいた。
最悪だ。よりにもよって何でこんな時に。
「どーしたの色気づいちゃって。意外と似合ってんじゃん女のコスプレ......ッてェ!?」
立ち上がり、池田から見えない位置で軽く足を踏み付ける。全く土方といいこの男といい失礼すぎやしないか。任務中じゃなければ手が出ていた自信がある。
「
あくまでも穏やかに微笑むA。ついでに半泣きの顔を軽く睨み付けてやる。
...ダメだ 、このまま放っておいたら余計な事を言うに決まってる 。
「すみません、少し席を外させて頂きます」
「あぁ、どうぞ」
Aは池田に断りを入れると銀時の腕を掴んで席を立った。
「...ちょっと!今いい所だったのにターゲットに尻の軽い女だと思われたらどうしてくれるんですか、!」
「え、アレもしかして仕事中だったの?いやいや大丈夫だってお前のケツ重そうだし......〜ッてェ!?!」
「いい加減にしないとしょっぴきますよ変態クソ野郎」
決めた、次会ったら本当にしょっぴいてやる。
そう決意して懐に入れていた財布から千円札を数枚取り出した。
「口止め料です。受け取って今すぐ立ち去ってください」
「お前、」
「早く」
紅い眼は何か言いたげに揺れていたがAの強い口調に圧されて閉口した。一般人の銀時を巻き込む訳にはいかない。
銀時を立ち去らせ、重い溜め息を吐く。愛想を振り撒くというのはこんなにも疲れることなのか。内心早く帰りたいと思いつつ、Aは男の元へ向かった。
.
794人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マツリ(プロフ) - Hiさん» 返信遅くなってしまいすみません🙇🏻♂️一気見ありがとうございます...!!嬉しいです! (3月3日 0時) (レス) id: 07cc4afb9c (このIDを非表示/違反報告)
Hi(プロフ) - とても面白いお話で今日一気見しました、、!!! 続き楽しみにしています(*^^*) (2月23日 3時) (レス) @page37 id: c9fcf96ef3 (このIDを非表示/違反報告)
マツリ(プロフ) - Honokaさん» ありがとうございます...!私も報われて欲しいです😂 (8月26日 22時) (レス) id: 07cc4afb9c (このIDを非表示/違反報告)
Honoka - 続き楽しみにしてます!!夢主ちゃん報われるといいな、、、、 (8月26日 16時) (レス) id: c2fc80e477 (このIDを非表示/違反報告)
マツリ(プロフ) - ななしさん» ありがとうございます!更新頑張りますね...! (2023年1月5日 12時) (レス) id: 153e8c8a98 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:マツリ | 作成日時:2021年7月16日 16時