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「......お嬢?」



気の抜けたやる気のない声__え、何だこの強烈なデジャヴ。
嫌な予感を抱えつつ顔を上げると予想通り、死んだ魚の目をした銀髪パーマの男が佇んでいた。

最悪だ。よりにもよって何でこんな時に。



「どーしたの色気づいちゃって。意外と似合ってんじゃん女のコスプレ......ッてェ!?」



立ち上がり、池田から見えない位置で軽く足を踏み付ける。全く土方といいこの男といい失礼すぎやしないか。任務中じゃなければ手が出ていた自信がある。



坂田さん(・・・・)こんにちは。お久しぶりです」



あくまでも穏やかに微笑むA。ついでに半泣きの顔を軽く睨み付けてやる。
...ダメだ 、このまま放っておいたら余計な事を言うに決まってる 。



「すみません、少し席を外させて頂きます」

「あぁ、どうぞ」



Aは池田に断りを入れると銀時の腕を掴んで席を立った。



「...ちょっと!今いい所だったのにターゲットに尻の軽い女だと思われたらどうしてくれるんですか、!」

「え、アレもしかして仕事中だったの?いやいや大丈夫だってお前のケツ重そうだし......〜ッてェ!?!」

「いい加減にしないとしょっぴきますよ変態クソ野郎」



決めた、次会ったら本当にしょっぴいてやる。
そう決意して懐に入れていた財布から千円札を数枚取り出した。



「口止め料です。受け取って今すぐ立ち去ってください」

「お前、」

「早く」



紅い眼は何か言いたげに揺れていたがAの強い口調に圧されて閉口した。一般人の銀時を巻き込む訳にはいかない。
銀時を立ち去らせ、重い溜め息を吐く。愛想を振り撒くというのはこんなにも疲れることなのか。内心早く帰りたいと思いつつ、Aは男の元へ向かった。



.

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設定タグ:銀魂 , 土方十四郎 , 真選組   
作品ジャンル:アニメ
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マツリ(プロフ) - Hiさん» 返信遅くなってしまいすみません🙇🏻‍♂️一気見ありがとうございます...!!嬉しいです! (3月3日 0時) (レス) id: 07cc4afb9c (このIDを非表示/違反報告)
Hi(プロフ) - とても面白いお話で今日一気見しました、、!!! 続き楽しみにしています(*^^*) (2月23日 3時) (レス) @page37 id: c9fcf96ef3 (このIDを非表示/違反報告)
マツリ(プロフ) - Honokaさん» ありがとうございます...!私も報われて欲しいです😂 (8月26日 22時) (レス) id: 07cc4afb9c (このIDを非表示/違反報告)
Honoka - 続き楽しみにしてます!!夢主ちゃん報われるといいな、、、、 (8月26日 16時) (レス) id: c2fc80e477 (このIDを非表示/違反報告)
マツリ(プロフ) - ななしさん» ありがとうございます!更新頑張りますね...! (2023年1月5日 12時) (レス) id: 153e8c8a98 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マツリ | 作成日時:2021年7月16日 16時

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