short stories (ページ42)

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伝　赤青　「一番にはなれない」ページ42

青視点

君の目には、いつも俺ではない誰かが居る。

俺と一緒にいる時も、どんな時も。

この関係が始まったのはいつからだったか。

そういえば、君が好きな人に振り向いて貰えない、欲求不満だかなんだか言って俺が代わりになってあげたのが始まりだっけ。

俺、思ったんだよね。可哀想だなって。付き合ってるのに自分のこと見てくれないなんてさ。

まぁ今や俺がその立場って感じだけど。

君はクズだよね。

だって、相手が振り向いてくれないからって俺にその子に似た格好させるんだよ。

その子みたいにふわふわ柔らかい雰囲気の格好させられんの。

その子は肌が白くて透明感があるから夏には外に出るな、出るなら日傘、日焼け止めは絶対。

挙句の果てには俺の事をその子の名前で呼ぶんだよ？

つらいじゃん。

ホントは俺の名前を読んで欲しいのになぁ…

結局さ、その子が振り向いてくれないから俺のコトその子だと思って接してるってことだよね。

嫌な感じ。俺、いいように使われてるよね？

俺は何があったって君から連絡が来たら君の元へ行くようにしているのに、俺から誘った時はその子と久しぶりに遊ぶからごめん。ってね。

なんなんだよ。

俺の事、ただの言うこと聞いてくれるアホだと思ってるの？

俺にとって君は何よりも大切で仕方ないものなのに。

君にとって俺は二番目。

その子にもっと見た目も性格も何もかもが近づけば、君の一番になれるのかな。

どうしたら、君の世界一大切な｢一番｣になれますか？

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こういう好きな人には他の相手がいるのに、自分に微妙な距離で近づいてくる思わせぶりタイプなやつ好きです。
よくないですか？好きって思われてなくてもこっちが一方的に好かれてんじゃね？って思うことは出来るので( ˙-˙ )