続 ページ40
青視点
前さ、モテ期きたって言ったじゃん。
なんだけどさ、やっぱり体は売りたくないからそのまま受け付けしてる。
でも、体を売るんじゃなくて、話をする？みたいなのしてる。キャバ嬢的な？
そんで前よりは裕福になったんだよね。
ちゃんとスマホもあるよ！！
そんな感じで、俺は平和な毎日を送ってた。
なんだけど、また俺の生活を乱すようなことが起きた。
そして、俺の平和な毎日を乱しに来たのは、前俺をすごくつらい気持ちにさせたアイツ。
なんなんだよホント。ほっといてよもう大切な彼女がいんじゃん。
わざわざ俺に構ってくんなよ。
｢涼、どうする？前来てた作間くん？って子がいつもいつも会いたいって来るんだよ。1度でいいから会ってやったら？｣
｢無理。アイツどうせまた俺になんかするでしょ。この幸せな毎日を壊しに来ないでよ…｣
｢涼くん｣
｢今日はいたんだね｣
｢ずっと会いたかったんだよ｣
｢は？｣
｢なにそれ｣
｢俺はさぁ、アンタみたいなやつのために健気に待っててやったのにさ。ホント俺ってバカだよねぇ。んで、瑞稀は？｣
｢別れた｣
｢遊びすぎで？｣
｢違うよ｣
｢涼くんじゃなきゃやっぱり駄目だったんだ｣
｢何それ。ホント都合いいね？｣
｢まぁ、いいよ。あっちで話そ？俺、気になってたんだ。受験どうだったのかとか、今何してるかとか、色々聞きたいことがあるから｣
やっぱり俺、君にかけられた呪いがまだ溶けてないみたいなんだけど。
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こういうお話が好きなんですよね。
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作者名：ひきにく | 作成日時：2020年11月8日 20時
