short stories (ページ38)

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続ページ38

青視点

話してみてわかったこと。それは、この''作間くん''が結構いい子だってこと。

こんなとこに来てる時点でヤバイヤツではあるけど、頭も良いっぽいし、学校では優等生やってるらしい。

なんでこんなとこ来てんだか。まぁどうせ親がどーのって事情があるのかなぁって思って聞きはしなかった。

あと、あと少しで受験なんだって。

この辺で1番偏差値高いとこ受けるんだって。

だから、受かるように応援してねって。

受かったら、毎日でもここに来て涼くんに会いに来るよって。

少し期待しちゃったかなぁ。

もうすでに好きになっちゃったっぽいや。

俺ってホント軽いニンゲンだわぁ。

ホントは毎日でも会いに来て欲しい。

こんなにも俺に興味を示してくれる人なんていなかったから。

ホンキなんだって恋愛体験ない俺は思っちゃったんだ。

バカだよねホント。

作間くんのその言葉を聞いてから、今まで見向きもしなかったニュース番組を見るようになった。

それは、受験の日程とかを調べるため。

俺、実はスマホないんだよね。

要は貧乏ってことなんだけどね。

いつになったら受験終わるのかな、いつになったら合格発表くるのかな。いつまた会いに来てくれるのかな。

俺は毎日作間くんのことで頭がいっぱいだった。