続 ページ35
A視点
今日は、私が幼稚園からの幼なじみで現在同じ生徒会員をしている瑞稀に告白をする。
私、自信あるんだよね。
だって、いつも瑞稀から私に近づいてくるし、目あったりすること多いし。
しかも幼なじみなんて、私って運いいよね。
瑞稀は外見がいいからモテて、1週間に2回以上は告白されてる。
だけど、今までずっと断り続けてたんだよ。
それって、私が好きだからじゃないの？
私が告白してくるのを待ってるからじゃないの？
きっとそうなんだよね？
瑞稀は表情に気持ちをあんまり出さないタイプだから分かりにくいけど、ずっと一緒にいた私だから分かるよ。
｢瑞稀…｣
｢なんだよ｣
｢あのね｣
｢うん｣
｢私、瑞稀のことが好き。瑞稀も私の事好きなんでしょ？隠さなくていいんだよ？素直に言ってよ。｣
｢は？何言ってんの？｣
｢えっ？｣
｢だから、お前何言ってんだよ？俺、別にお前のこと好きじゃねぇし。他に好きなやついるから。何勘違いしてんだよ。俺らは幼なじみ。それ以外でも、それ以上でもない。｣
｢えっ、なんで…私たち、よく目もあってたじゃん。瑞稀から寄ってきたじゃん。あれはなんだったの…？照れてるだけでしょ？素直に言いなよ…｣
｢だから、ちげーよ。何お前、自意識過剰？よく考えてみろよ。お前、どうせ俺が好きなんじゃなくて俺の近くにいて俺に愛されてる自分が好きなんだろ？｣
｢そ、そんなんじゃないよ、私本当に瑞稀のことが…｣
｢よく言うよ。お前の近くにいて十分わかってるけど、お前って自分大好き野郎だろ｣
｢もう1回言うけど、俺は別にお前のこと幼なじみ以外なんとも思ってない。あと、お前に近づいてったのは好きなやつに振り向いてもらうため。以上。｣
｢瑞稀！！まってよ！！！｣
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作者名：ひきにく | 作成日時：2020年11月8日 20時
