続 ページ32
赤視点
今日も、アイツがからっぽになった教室で泣いていた。
今日こそは声をかける。そう決めてたんだ。
｢ねぇ、�盒兇�ん。なんで泣いてるの…？｣
｢…｣
｢答えてよ｣
｢…｣
｢俺、前も見たんだよ。�盒兇�んが泣いてるの｣
｢それに、腕に傷跡があったのも。｣
｢なんで…｣
｢なんで、俺のことがそんなに知りたいの｣
｢別に。俺、泣いてるクラスメイトほっとくほどクズじゃないし｣
｢…｣
｢ほら、言えよ。なんで泣いてんだよ。なんでリスカしたんだよ。｣
｢…皆に言うの…？｣
｢言わねぇよ。なんでそんなこと言うんだよ｣
｢だって、俺みたいなチヤホヤされてる奴のダサい情報流したいのかと思って｣
｢なんだよそれ｣
｢…｣
｢そういうこと、されたことあんのかよ｣
｢…｣
｢そんなに俺のことが信用できない？｣
｢それなら、こうしよう｣
｢�盒況�がなんで泣いてるのか教えてくれないなら、皆に｢あの人気者の�盒桐ヅ佑話�もいない教室で泣いてる。リスカもしてる｣って言うよ｣
｢…！！｣
｢嫌だろ？なら言えよ｣
｢脅しみたいだけど、俺は�盒況�を助けたい。どうにかしてあげたいって思ってる。｣
｢お願い、言ってよ｣
｢…疲れたから｣
｢え？｣
｢疲れたから、泣くんだよ｣
｢どういうことだよ｣
｢笑うのに、皆に愛されるように接するのに疲れたから。｣
｢でも、泣くと疲れが落ちるの｣
｢リスカもそう。｣
｢…｣
｢ね、引いた？いつも元気で笑顔な�盒況�が、こんな闇持った病んだ奴だって知って引いた？｣
｢そりゃそうだよね。だから言いたくなかったのに。別に、みんなに言ってもいいよ｣
｢俺が泣いたりリスカしてたりしたの｣
｢…でも、｣
｢いいから。結局、俺皆と仲良くしてるけどホントの仲良い子っていないんだよね｣
｢皆に愛されるには犠牲が必要ってことかな？｣
｢そういうことだから、じゃーね｣
｢待ってよ｣
｢何、急に｣
｢俺、�盒況�のことが好き｣
｢は？どうしたの？頭ぶつけた？｣
｢だからさ、俺�盒況�の傍にいつもいるよ｣
｢愚痴でも何でも聞くよ｣
｢俺のことは好きにならなくてもいいから、傍にいさせてよ｣
｢俺、�盒況�のことがもっと知りたい｣
｢皆が知らない�盒況�のホントの姿が知りたい｣
｢ね、イイでしょ？｣
俺が、�盒況�のヒーローになってみせる。
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いつも笑顔なのに笑顔の裏に闇があるような子が好きです。
ハイハイ仕事がたくさんあってビックリしました…
やっぱりオタクって楽しいですね
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作者名：ひきにく | 作成日時：2020年11月8日 20時
