石 青黒 「マジメちゃん」 ページ16
青視点
俺、田中樹は言わずと知れた爆モテじゅったんである。
もちろん可愛い子、清楚な子、ギャルな子などいろんな子が俺に夢中。
でも、でも！！
そんな俺でも唯一振り向かせられないのがクラスの学級委員、松村北斗って子。
なんか、暗い子？というかおとなしい感じで、俺みたいなチャラチャラした奴は嫌いなのか...
この前勇気を出して北斗くんに話しかけてみたら、
「何？田中くん。俺みたいな地味で暗い奴になんの用？女の子に告白してこいとか...？」
「いや、そんなことなくて！」
「じゃあ何？ちょっと用あるから。じゃ。」
ああああああぁぁぁぁぁ！！
おい田中！何してんだよ！！いつも女の子にチャラチャラ話しかけてる爆モテじゅったんはどこ行ったんだよ！！
はぁ...どうすっかなぁ。と思って我らがきょもに相談してみた。
きょもは北斗くんとも仲が良いらしいから、色々聞いてみたんだよね。
「北斗くんって俺のこと嫌いなのかなぁ...ねぇきょも、どう思う？」
「北斗はさぁ、ツンデレちゃんなんだよ。だから、実は話しかけてくれて喜んでるはずだよぉ。」
「え、まじ？！じゃあ俺にもまだチャンスがあるってことか？！」
「んー...振り向いて欲しいならまず女の子に笑顔振りまいてちゃだめ！多分北斗はそういう樹を見てうわ...って感じでちょっと引いてる？っていうか陽キャの光を感じて苦しんでると思うよ。」
「あぁ、そーゆーことね。そんなん簡単っしょ。目指せ松村北斗の彼氏！！」
「ま、がんばれー。ほんじゃ俺こーちんとこいってくるわぁ」
やっぱきょもは気分屋だなぁ。でも、結構参考になったわ！きょもありがとー！
「田中くん。さっき移動の時になんか落としてたよ...？」
「あ、ありが...！？北斗くん、これ誰かに見られた？！」
「見られてないよ？どうしたの？見られちゃ都合が悪いの？ま、いいや。落とさないように気をつけてね。」
え、え、え...
やべぇ。やべぇぞ。
北斗くんに、あの純粋な北斗くんに俺が万が一女の子に誘われた時のために持ち歩いてた避妊具が見られてしまった...
おい田中なにやってんだよおぉぉおぉおぉぉ！！大体なんでそんなもん落としたんだよアホか？！？
俺が超超超マジメちゃんな北斗くんを惚れされるには、まだ時間がかかりそうだなぁ。
(田中くん、なんであれ見てパニックになってたんだろ...あれを知らないのは無知なのか？今度田中くんにあれが何か聞いとこ。)
------------------------------------
最近ほくじゅりにハマってます。北斗くんの真面目っ子感とじゅったんのチャラチャラ遊び男感好きよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 45人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひきにく | 作成日時：2020年11月8日 20時
