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2週間と言う期間は早いもので
あっという間に見慣れた練習室の扉がそこにある
「…あ、書類さきにやんなきゃ」
扉にかけた手を戻して事務所の方へと足を進める。
あったかい飲み物でも飲みながらやろうと途中にある自販機で立ち止まったら、ベンチで項垂れてる誰かを見つけた
「…(無視したほうがいいかな)」
気が付いていないフリをして紅茶を買うと
ガコンッという音でその誰かが顔を上げて目があった
「あ、一成くん」
一成「……」
彼は無言で立ち上がるとそのまま近付いてきて
「…ぉ、っと」
抱きしめられた。
というより
全体重を押し付けられたという表現の方が正しいかもしれない。
「ちょ、ちょちょ…おも、っい！」
成長期の男の子の体重を支える力はもちろん持っていないので、ふたりして床に着地
「(帰ってきて早々これ？)」
一成「……」
尻餅をついたわたしを無視するかのように
今度こそ本当に抱きすくめられ、唖然とする
しかも踊ってきた後だろうか
汗の匂いがする
一成「…っ」
誰かに見られたら終わりだと思い
彼の腕に手を伸ばす途中に聞こえた鼻を啜る音
思わず手が止まって、耳をすませた
「……」
泣いてる？
一成「ごめん、…」
「…ぁ、いや」
一成「ちょっと不安になっただけだから気にしないで」
「いや気にするでしょ」
腕を解いてわたしの顔を見ながら、いつものように目からはちみつが溢れそうな笑顔を見せた
一成「ははっ、久しぶりのAちゃんだ」
「あーもう、泣き顔で笑わないで。抱きしめたくなる」
一成「抱きしめていいよ」
「遠慮しとく」
一成「ははっ」
ササッと立ち上がった一成くんが手を伸ばしてくれて、持ち上げられるように立ち上がった。
口を結んでこちらを見つめる一成くんの頬に両手を添える。
「…お兄ちゃんたちにも言えないことあったら、頼りないかもしれないけど、話だけでも聞くからね」
一成「ありがとう。Aちゃんも、愚痴は俺だけに言えばいいからね」
「ふふ、うん」
見え隠れする独占欲を流して、
軽く頭を撫でてくる末っ子が少しだけ大人になったようでどうも眩しかった。
-「…ほんまもんやん」
この場面をあの人が見てたなんてわたしは気が付かなかった。
(一成くんは気づいてたらしい。言えよ。)
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えむ(プロフ) - あうさん» コメントありがとうございます、！もう少しではございますがお付き合いください☺︎ (2022年4月5日 3時) (
レス) id: 232e126d99 (このIDを非表示/違反報告)
あう(プロフ) - この作品大好きなので、更新楽しみにしています泣泣 (2022年4月4日 22時) (レス) @page31 id: 6ba6c9a15c (このIDを非表示/違反報告)
м i м i .(プロフ) - yuaさん» 作ったのでよろしければ見てください〜！！ (2022年3月16日 22時) (レス) @page28 id: 232e126d99 (このIDを非表示/違反報告)
yua(プロフ) - treasureのお話ってめちゃくちゃ少ないので読みたいです！！！ (2022年3月15日 3時) (レス) @page28 id: 629516a2cb (このIDを非表示/違反報告)
porn(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています！jo1の紅一点のお話読みたいです😌😌 (2022年3月8日 20時) (レス) @page28 id: 9a45553d50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えむ
x他2人 | 作成日時：2022年1月11日 19時
