5.掟 ページ28
一緒に住み始めて、数日が経ったある日
「ねぇA
今日何時に行けばいい?」
と、さやが突然聞いてきた。
「え?」
「やだ、忘れたの?
背後霊の続編がテレビでやるから、
Aの家で一緒に見ようって言ってたじゃん」
あ……!完全に忘れてた
「あ、そうだったそうだった!
私の家ね!えー、っとー、」
家には小瀧がいるんだよなぁ
うわー、どうしよ
そう迷っていると
「……A、
あんた何か私に隠し事してない?」
「え!?」
じっと見つめてくるさや。
.........だめだ、これ以上は嘘つけない。
そう思った私は全てを話すことにした。
小瀧が隣に住んでいたこと。
空き巣が入って数日間だけ泊めたこと。
それから色々あって、今は一緒に住んでいること。
全部を包み隠さず話すと、さやは驚きが隠せない様子で呆然としていた。
「まじか……
何かあるんだろうとは思ってたけど
ごめん、それは予想外過ぎるわ」
「ですよねー、」
「ねぇ行かせてよ、家」
「え!?小瀧いるんだよ?」
「いーよ別に気にしないし。
それにおもしろそうだしね。」
「まぁ、さやがいいって言うならいいけどさ
たぶんあいつもいいって言うだろうし」
「じゃー部活終わったら行くわ!」
「わかった
じゃーまた後で」
勢いでOKしたものの、大丈夫かな……
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作者名:まこ | 作成日時:2016年11月8日 14時