4.王子と私の一週間 ページ20
「あ!!いたぞ!!」
「あーもう!なんで!」
あの事件から2日。
まだ私は女子に追いかけ回されている。
さやに助けを求めたが
『私めんどくさいの嫌いなの』
そう言って見捨てられてしまった。
「はぁ、疲れた」
ため息をついて廊下にしゃがみこんだ瞬間
___ポンポン
肩を叩かれ後ろを振り向くと
「どーも」
とにっこり笑った女の子。
誰だ?
「みんなー!!
馬辻Aよ!!」
くそ!!
お前も一味だったのかよ!!
ぞろぞろと集まってくる女子。
「何の恨みがあるんですか、ほんとに」
前にはざっと30人の女。
後ろには壁。
逃げ道は.........
ない。
「どうしてあんた何かが王子と一緒に登校してるのよ!!」
登校どころか同居してます。
なんて言えるわけもなく、
「いやぁ、あれはたまたまで…」
「あんたみたいな汚い物体を後ろに乗せられて、王子がかわいそうだと思わないの!?」
物体ってひどい言いようだなほんと
あーバイト始まるのに
「あ!王子だ!!」
「「「え!?」」」
私が指をさした瞬間に目の前の女子全員が振り向く。
今だ……!
隙を見てダッシュで逃げる。
「あ!馬辻が逃げたわよ!!」
その一言をきっかけに女子が一斉に私を追いかけてくる。
捕まってたまるか!!
こっちは生活費稼がないといけないんだよ!!
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作者名:まこ | 作成日時:2016年11月8日 14時