第53話「謎は深まるばかりである」 ページ6
2人の兄とちょいちょい会話をし、数分したらカラ松兄さんが一人で戻ってきた。
なんだか凄く満足げである。
「遅れたな、すまない」
「カラ松兄さん、ストーカー連れて何しに行ったの？」
「ん？んー…秘密だ」
トッティの問いかけに、笑ってそう呟いたカラ松兄さん。
「…犯罪はおかしてないよね？」
「心配するな。そんな事はしていない」
お前にも止められたしな。とカラ松兄さんは私の頭を撫でながらそう言った。
…ん？止めなかったら殺ってたって事か？
まあ、ともかく止めといて良かった。
だが、本当に小さな小さな声で「灸を据えただけさ。もう二度とこんな愚かな事を行わないようにな」との呟きが聞こえ、やっぱりなと私は真顔になった。
コイツはとことん人を追い詰めるタイプです。
「ともかく…もう家帰るか！みんな心配してるだろーし…何より俺腹減った」
そのおそ松兄さんの声に、三者三様に肯定する私たち。
スマホを見ると、友人Aから「部活終わった後に靴箱みたらあんたの靴があったけど、まだ学校にいるの？」というLINEのメッセージが15分前に来てたのですぐさま返信しといた。
まあストーカーの事は教えたくなかったから、適当に理由をつけといたけど。
ついでに他に目を移すと、何故かピン田から「お前なんで靴学校に置いてんの(笑)」とメッセージが来てたので、お前なんで学校にいるの…？！と軽く衝撃を受けた。
あいつ新聞部(幽霊部員)じゃなかったっけ。
.
ただいまーと玄関を開けた。
すると、「おっっそーーーい！！」と十四松兄さんがぶっ飛んできた。軽く恐怖である。
その後に続いて年中松コンビが出てきた。
「Aお前…7時とっくに過ぎてるけど大丈夫なの」
「あーうん…まあ今回は許してくれ…るのかな？カラ松兄さん」
振り返って恐る恐る問いかけてみると、「今回はあの害虫のせいだからな。まあ、セーフだ」と珍しくそう言ってくれた。
マジで助かった。
もしアウトだったら巴投げを極められるところだった。
「てか何でこんなに遅れたのA？」
「え、…それは、その…」
「え？」
ごにょごにょ話す私に「もっと大きな声で言ってくんなきゃ分かんないよ？」と首を傾げるチョロ松兄さん。
分かられないように小さく話してんだよ！
察しろよライジング松！！
「ねーねー、Aのカバンの中からこんなの出てきた！！なにこれ？」
第54話「女には隠したい秘密が一つ二つ有るものよ」→←イラスト、頂きました！×12
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3943人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「妹」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こま - シンプルに言って好きです！カラ松のちょっと病んだ系のギャップえぐすぎて口から内蔵でましたwガチ、永遠に続いてほしいです！すべてが完璧すぎてもう毎日満面の笑みで一日を過ごしています！w続き楽しみに待ってます！！！ (10月25日 19時) (
レス) @page43 id: aa7af232a4 (このIDを非表示/違反報告)
みみ - めっちゃ好きです！！れお願いします！！！続き待ってます！！！ (8月30日 22時) (レス) id: a39746ca53 (このIDを非表示/違反報告)
桃 - 超おもろい………続き待ってます！！！！ (5月20日 23時) (レス) @page43 id: 4a7b17e5bc (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 続き待ってます···！ (2022年4月7日 22時) (レス) id: a82882ac10 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらっち - 本当にもう好きすぎます... (2022年3月27日 1時) (レス) @page43 id: ab3ad11547 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぱんこ
| 作者ホームページ：
作成日時：2016年3月28日 16時
