第81話「悲劇のヒロイン」 ページ37
「その演技の台本ってまだある？一回見てみたい」
そう聞いてみると、確かあったはずだが…と立ち上がり、自身の部屋に行ってしまった。
その間に、付けられた手錠を割と強めに地面に叩きつけてみたがビクともせず、叩きつけた時の反動で手を痛めただけだった。
ひいい、MAXつらたん。
「あったぜ、やっぱり残してあった。
…あと、ここから大きな音が聞こえたんだが…何かあったのか？」
若干圧をかけるようにそう聞いてきた兄さん。
おっとこれは危険か？だが大丈夫だ！ちゃんと考えてある。
「でっかい蚊を叩きつけて潰した。アーメン」
すまない小さな命よ…(嘘)と手を合わせて拝むと、そうだったのか。とアッサリ信じてくれた。アレッ演劇部部長。
「一応あったのは全部持ってきたぞ」
「アザッス！すげーなこの量。あっシンデレラある」
手に取った台本をパラパラと捲る。まあまあオリジナルに改変されていたその内容。
…でも少しだけおかしい。
「ねえ、このラストが「継母は無残にも四肢分断されてしまいました」ってどういう事？ブラックすぎて笑えねーんだけど」
引き攣った笑みを浮かべてそう問いかけてみた。
兄は私が読んでいた台本を覗き込み、ああ、と声をもらした。
「久しぶりだな…それは俺が書いたものなんだ。
書いてる途中であまりにも継母に腹が立ったのでな」
「継母が不憫すぎる！！こんなおぞましいラスト嫌だよ継母役の子も嫌って言ったでしょ」
「俺はそれが良いと言ったんだがな…副部長に案ごと却下された」
「良かった！！副部長ナイス！！」
名も知らない副部長に心から感謝した。
私の関係ないところでもサイコパス発動させてるってマジでヤバイだろ！
何故却下されたのかと本気で悩んでいる兄を置いて、他のものに目を移した。
「んでロミジュリ…あっやっぱこれだよね。
「おおロミオ、貴方はどうしてロミオなのー」って」
ジュリエットまじヒロイン。と一人でケラケラ笑っていると、小さく兄が反応した。
その顔は真顔だった。
「A、それをもう一度言ってくれ」
「え？おおロミオのこれ？」
「ああ。」
「おおロミオ！貴方はどうしてロミオなの」
「違う！！！」
「！？！？」
バンッ！と台本を机に叩きつけ、怒鳴られた。
吃驚して完全に「？？？」となっている私に、当の本人は何故か冷たい目線を向けていた。
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こま - シンプルに言って好きです！カラ松のちょっと病んだ系のギャップえぐすぎて口から内蔵でましたwガチ、永遠に続いてほしいです！すべてが完璧すぎてもう毎日満面の笑みで一日を過ごしています！w続き楽しみに待ってます！！！ (10月25日 19時) (
レス) @page43 id: aa7af232a4 (このIDを非表示/違反報告)
みみ - めっちゃ好きです！！れお願いします！！！続き待ってます！！！ (8月30日 22時) (レス) id: a39746ca53 (このIDを非表示/違反報告)
桃 - 超おもろい………続き待ってます！！！！ (5月20日 23時) (レス) @page43 id: 4a7b17e5bc (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 続き待ってます···！ (2022年4月7日 22時) (レス) id: a82882ac10 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらっち - 本当にもう好きすぎます... (2022年3月27日 1時) (レス) @page43 id: ab3ad11547 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱんこ
| 作者ホームページ：
作成日時：2016年3月28日 16時
