【愛され狙い出現】皆様、頭のネジが緩んでいませんか。【キメツ学園】

「ドロリッ血」 ページ19

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いや、なんだその、え？
顔面……え？ペイント？マジな奴？タトゥー？えっホント何その模様、突然の事に脳内で軽くパニックを起こしている。それくらい目の前の人間……？の顔面が凄い。



「やあやあ、猗窩座殿じゃないか！どうしたんだい？見ての通り俺は今取り込み中なんだが」

「知るか。無惨様……いや先生がお前を呼んでいる。それを伝えに来ただけだ、さっさと行け愚図め」

「えっ、ああ、もうそんな時間か。
ごめんねぇAちゃん、ちょっと用が出来たから俺はもう行くぜ」

「あ、ハイ。なんか有難うございました」



アカザと呼ばれた顔面物凄い系男子は用件だけ伝えるとマジでさっさと去ってしまった。殿って何、そういうアダ名？
それを気にした様子もなく、やけに柔和な笑顔を見せる童磨先輩は私の頭にぽんと手を乗せる。



「心配せずとも大丈夫だよ。例えその女の子の目の敵にされていたとしても、きっと周りの人間が……うん。兎に角君が気を病む必要は無いさ」

「え？」

「それでもまた落ち込む事があったなら俺の所にお出で？話を聞くくらいなら出来るからさ」



暴力沙汰はちょっと難しいけど、と笑う彼の頰には何度も言うが返り血が付いている。ギャグ？笑わそうとしてる？笑えねーよ？

しかし普通に嬉しかったので「有難うございます」と素直に礼を言えば、頭を優しく撫でられた。



「またね。Aちゃん」



そう言うと、彼は去って行った。
残された私は炭酸飲料片手に、彼の背を見送る。


……………その時、ふと頭に違和感。



「…………アッ」



血ーーーーーー！！！！！！！！

おい、童磨先輩おい！ふざけんなおい、わざとか！？ひーん他人の血が頭にーー！！！

全力で御手洗いへと駆けて行く。このまま血を垂れ流した状態で教室に戻ればきっと私まで不良のレッテルが貼られる。つまり社会的に死ぬ。普通に学園生活を送りたいのにふざけんなよ！ヒョォォ時間やべえ！！！とにかく急げ！！！











「いやぁ、あの子も面倒な事に巻き込まれてるなぁ」



彼はそう零し、可笑しいとばかりに笑みを浮かべた。
そして何気無くごし、と頰を腕で拭う。



「あ、」



そして、ようやく己の手が血で染まってる事に気付く。更にはその手でお気に入りのあの子の頭を思い切り撫で繰り回した事にも気付いたが、数秒考えたのち「まあ良いか」と匙を投げた童磨であった。



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題名一部変更。

そして案提示有難うございます。頂きました(合掌)

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