第近弐話「絶対的な安心感」 ページ25
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「良かった、長い間1人にさせてごめん、清くん」
「い、いえ……っ弟と妹は!?」
「2人とも無事だよ。今は私の仲間が保護してる、安心して。君も此処から逃げようか」
「っは、はい…!良かった……!」
心底安心した様子の清くんは、涙を袖で拭うと背を向けオンブの体制を取っている私へ行こうとした。
その時、スパン!と襖が開かれた。
咄嗟に刀に手を掛け、膝立ちの状態の清くんの前で彼を庇うように立つ。
彼は持っていた鼓を叩こうとしていた。
「っA!!」
「アッ、炭治郎くん!!」
襖を開けた者は、鬼ではなく炭治郎くんだった。
あ、焦った……鼓を叩こうとした清くんの手を握る。
「彼は私の仲間。大丈夫、君の妹もいるよ!」
「!!……あ、て、てる子!!」
「お兄ちゃん!清兄ちゃん!!」
炭治郎くんの陰から妹ちゃんが飛び出して来て、清くんに抱き着いた。よし、妹ちゃんと再会を果たせた!次は弟くんだな!
……って、弟くんの方は善逸くんやないかい!!あの子大丈夫か!?此処まで来れるか?私らの方が向かった方が良いのか?
「良かった。その子が「清」か?A」
「そう。この子が鬼に狙われてる。……あ、そういや炭治郎くん薬持ってなかった?この子の足が傷付いてんだよ」
「ああ、持ってる。……さぁ、傷を見せて。独りでよく頑張ったな」
「俺は竈門炭治郎、Aと同じく悪い鬼を倒しに来た」と、清くんに説明し、テキパキとした手付きで足に傷薬を塗り始めた炭治郎くん。
やっぱ安心感がパない。長男力がマッハですな。
安心故に、清くんはまたぽろぽろと泣き出してしまった。ウンウン、分かるよ、安心感ヤバイもんね。妹ちゃんとも会えたし、嬉しいんだよね。
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ぱんこ(プロフ) - みしろさん» コメ有難うございます!神ではないんです、ただただ妄想を吐き出すのが得意な一般ピーポーなんです…(〃ノωノ)更新頑張ります〜〜! (2019年7月21日 17時) (レス) id: 3e4c0c522b (このIDを非表示/違反報告)
ぱんこ(プロフ) - ほにゃさん» コメ有難うございます!私の作る小説は悉くキャラが病んでいくので不思議ですね!笑 これから彼をどう動かそうかちょっと悩んでます…( ˘ω˘ ) (2019年7月21日 17時) (レス) id: 3e4c0c522b (このIDを非表示/違反報告)
ぱんこ(プロフ) - 黒酢さん» コメ有難うございます!キャラの性格を掴むのには苦労しました…炭治郎冷たいですか?笑 自分では全く分からないです(゚-゚;)これからはもっと優しいキャラにしていきます!笑 (2019年7月21日 17時) (レス) id: 3e4c0c522b (このIDを非表示/違反報告)
ふーゆず(プロフ) - 善逸ゥ!ゴボアゴボン”ン”(吐血音)最高かよ…ッ! (2019年7月20日 19時) (レス) id: 63500bc6f8 (このIDを非表示/違反報告)
みしろ(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいてます。テンポ良く読みやすいです。貴方様は神か……(合掌)陰からひっそりと応援しております!!!!! (2019年7月20日 12時) (レス) id: 509e58e731 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱんこ | 作成日時:2019年7月15日 16時