社会人になる筈だった私の就職先は『鬼殺隊』と呼ばれる組織に決定しました。弐【鬼滅の刃】

第近話「食欲猪突猛進」 ページ23

※近＝70


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「ところで、何故私を誘拐した？いのっちさんよ」

「？親分が子分を連れてく事に理由がいんのか？」

「いるわ！！！しかも突然はやめてよビックリするからさぁ！！さっきの子たち見た？めっちゃ驚いてたよ！？」

「？？お前以外見てねーよ」

「この子は……っもう、何で……何でそういう事サラッと言えるかね」



天然タラシ(しかも美少年)怖ァ……
猪頭を倒して首を傾げているが、そんな仕草すらあざとく見えて辛ァ……同性じゃなくて良かった、ホント良かった！！



「そんな事よりよォ、丸3日こっから出れてねぇんだよ俺は！！化け物はどこだ？俺の踏み台は何処にいる！？」

「ええ……そこら辺にいるよ多分」

「そうか！！！」



そう言い、彼は「猪突猛進！！！」と叫んで出て行っ……え？待っておま、置き去り！？私を誘拐した挙句置き去り！？

物凄いスピードで駆け抜けて行き、廊下の角を曲がって見えなくなった。おまっ……無責任にも程があるだろ！！最後まで責任持って連れてけよ！！……いや連れてなくていいわ！！何言ってんだ私。ちょっと感情の幅がエグかったよ今。



「………まあ良いか、清くん探そう」



2人は無事だったと、早くあの子に伝えに行かなくては。

今も1人恐怖に震えている事だろう。大分長い間1人にしてごめん、清くん。



今行くから待っててね！！
贅沢言えば沢山渡したお饅頭を1つ分けて貰えると嬉しいな！！



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