第卌玖話「衝動的行動」 ページ2
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「アワワワAちゃん勇まし過ぎる!!度が過ぎてるけど!!っていうか音!!凄い音したけど!!!」
「せやな、私もちょっと心配してる」
「ってえな!!テメェ何しやがる!!」
「(あっ良かった、割と無事そう)」
激昂した様子で立ち上がった少年を見てホッと一息吐いた。
良かった、早速同僚を1人殺してしまったかと思った。元気そうで何より!
「もう一度説明した方がいい?少女とカラスに暴力振るうなんて」
「うるせえな聞いたよ!!大体テメェには関係ねえだろ、引っ込んでろ!!!」
「関係あるよ、だって君は同僚となるんだから。そんな同僚が暴力野郎なんて嫌です!!!」
「己の行動確認してから言えや!!!!」
「俺をおちょくってんのかテメェ!!!」と胸倉掴まれた。そしたら何故か一番に善逸くんが反応して「ヒェッ!」と声を上げていた。それ私の反応じゃない?何、私に感情移入したの、善逸くん?
「やめろ、彼女から手を放せ!!」
殴るか殴られるか、緊迫した状況の中で動いたのは優しさの権現ことたむたむである。
彼は私の胸倉を掴む少年の腕をガッと掴むと、「放さないなら折る!!」とさえ言ってみせた。えっちょ、それはやり過ぎでは?ただのポーズだよね?
……本気じゃないよね?
「ああ?なんだテメェは、やってみろよ!!」
「お、落ち着け〜2人とも。多分頭に血が上ってんだよ、焦らず深呼吸しようぜみんなで。というか私の為に争わないでく」
「うるせぇな、テメェは黙ってろ!!!」
私の頰に拳が振るわれるのを『視た』。
……え、何?えっ一瞬何か見え、って殴られる!?!?でも今殴られて、な……
意味の分からない【映像】が脳に流れ、困惑した為に反応に遅れた。彼の左ストレートが私の頰にぶち込まれようとした正にその時。
ミシッと嫌な音がした。
それはまるで、何か硬いものが力任せに折られたような音だった。
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ぱんこ(プロフ) - みしろさん» コメ有難うございます!神ではないんです、ただただ妄想を吐き出すのが得意な一般ピーポーなんです…(〃ノωノ)更新頑張ります〜〜! (2019年7月21日 17時) (レス) id: 3e4c0c522b (このIDを非表示/違反報告)
ぱんこ(プロフ) - ほにゃさん» コメ有難うございます!私の作る小説は悉くキャラが病んでいくので不思議ですね!笑 これから彼をどう動かそうかちょっと悩んでます…( ˘ω˘ ) (2019年7月21日 17時) (レス) id: 3e4c0c522b (このIDを非表示/違反報告)
ぱんこ(プロフ) - 黒酢さん» コメ有難うございます!キャラの性格を掴むのには苦労しました…炭治郎冷たいですか?笑 自分では全く分からないです(゚-゚;)これからはもっと優しいキャラにしていきます!笑 (2019年7月21日 17時) (レス) id: 3e4c0c522b (このIDを非表示/違反報告)
ふーゆず(プロフ) - 善逸ゥ!ゴボアゴボン”ン”(吐血音)最高かよ…ッ! (2019年7月20日 19時) (レス) id: 63500bc6f8 (このIDを非表示/違反報告)
みしろ(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいてます。テンポ良く読みやすいです。貴方様は神か……(合掌)陰からひっそりと応援しております!!!!! (2019年7月20日 12時) (レス) id: 509e58e731 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱんこ | 作成日時:2019年7月15日 16時