廿、『初老の男性』 ページ20
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「年端もいかぬ子供を相手に、何をしておる」
男達の背後に、杖をついた初老のお爺さんが立っていた。
でもあれ、片足が義足……？
「なんだてめぇ」
男達は突如現れたお爺さんを訝しげに見る。
お爺さんは「ただの通りすがりの者じゃ」と言い、歩いて来る。
待っ、待って、お爺さん！？
杖を突きながらスタスタと歩いて来るお爺さん。いやいやいや！お爺さん待って！！
「てめぇッ……！！」
小刀を振り翳す男。だがやはりお爺さんは怯まず歩いて来る。あまりの恐ろしさに両手で目を隠した。
獪岳くんの息を飲む音が聞こえた。
そして次の瞬間、崩れ落ちる音が聞こえた。
人間が2人分、どさどさ、と。
え、と困惑しながら、目を開けてそちらを見る。
お爺さんは澄ました顔をして立っていた。彼の足元に、2人の男達が転がっている。
え？
「＿＿_＿＿ 凄え、」
獪岳くんがポツリと呟いていた。
えっマジで何？全然見てなかったから状況が掴めない、というか大体察したけども、
「怪我はないか？」
先程の圧を感じさせない穏やかな声。お爺さんは私達の前に立って、心配そうに見つめていた。
「……お、お爺さんが、やっつけてくれたの？」
呆けた顔をして呆けた声を出すと、お爺さんはただ笑って私の頭を撫でた。
「お前達、孤児か？」
「………そう、です」
「そうか……」
何処か寂しそうに呟き、お爺さんは頷いていた。
そしてもう一度私達の顔を交互に見ると、「もしもの話だが、」と口を開いた。
「良ければ二人共、儂の家に来ないか？」
その言葉に、私は獪岳くんと目を合わせた。
そして少しのアイコンタクトを交わした後、獪岳くんはお爺さんの方を見る。
「……お願いします」
その日初めて彼は、敬語で話した。
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�桟鈬�(プロフ) - コメ失礼します！メチャクチャ好きです！！(唐突)更新頑張ってください！ (2020年11月2日 17時) (
レス) id: a8b4b5bef5 (このIDを非表示/違反報告)
葵羽(プロフ) - 獪岳の存在が気になりはじめたのはぱんこさんのおかげです！更新楽しみにまってます！応援してます！ (2020年3月23日 17時) (レス) id: bccf6ec4c9 (このIDを非表示/違反報告)
零華 - 初コメ失礼します！！。最&高のウィンウィンです！！(何いってんだろうか)更新再開するのを楽しみにしています！！。(*^^*)ｶﾞﾝﾊﾞﾚ! (2020年3月18日 7時) (レス) id: f56491ae0c (このIDを非表示/違反報告)
アムネ(プロフ) - すごく面白いです。続きが気になります！更新再開するのを願ってます。 (2020年1月8日 19時) (レス) id: 9a6a9cf4a1 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - めっちゃ好きです！頑張ってください！ (2020年1月3日 15時) (レス) id: 57c609d2c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱんこ
| 作成日時：2019年10月16日 16時
