壱、『チュートリアル』 ページ1
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我が名はA。ひょんな事から学校の階段から転げ落ち、首の骨をポッキリ折ったところで意識がブラックアウトしたかと思えば目を覚ませばそこは見知らぬ部屋の中で、グッスリ眠っていたらしい私を痩身の(盲目っぽい？)男性が黙って見つめていた事実に衝撃を隠せない。
突然の出来事におっかなびっくりし、思わず「ヒェッ」と声を上げかけたが寸前で堪えた。我ながら物凄い瞬発力だったと自負出来よう。
先ずアンタは誰だと。そもそもここ何処だよとか色々思ったが、心配そうに私を見下ろす男性の眼差しに吐き出しかけた言葉は喉奥へ引っ込んでいった。
いや、でも本当に意味が分からない。意味が分からなすぎて困惑した。ほんと誰。そんな時男性が口を開いた。え？「親」？「家族」？わけがわからないよ。
因みに今の私の体型等から察するに、年齢は小1程度。つまり17歳→7歳である。リアルコナンくんかよ。
「A姉ちゃん起きた……？」
その時外から声が聞こえた。幼い子供の声。
え？と困惑する私を見兼ねたらしい男性が代わりに答えると、襖を開けてこちらをじぃ、っと見つめるこれまた知らない子たち。私の様子を見た途端だっと駆けて来た。ええっ。
周りを囲まれ口々に「大丈夫！？」と声をかけられたが困惑塗れの私には「えっえっ」と間抜けな声を上げる事しか出来なかった。最早カオ○シ並のコミュ力である。
彼らが言うに、私は「先程」階段から転げ落ちて頭を強くぶったらしい。まさかの前世の死因と一致。いやここが前世なのか？思い切り古めかしいお部屋で……ウウム……趣深い場所でございますな。
知らない子たちに囲まれて、何故か溶け込んでいた「私」という存在。
とりあえず情報を収集せねばと「頭ぶった所為でちょっと記憶があやふやになってしまった。思い出話を語るように私の全てを話してほしい」と軽く嘘を吐けば、痩身の男性は快く話してくれた。
まず、ここは男性が所有する寺の中であり、ここに住む子供達は皆身寄りのない子供達で。
何なら私は口減しの為に実の家族に捨てられた子供らしい。
へーほーん……令和の時代に有るまじき時代錯誤やなと頷く私は己の事なのにも関わらず完全に他人事である。口減らしとか本当にあるんだなと驚愕し。
「お前は、あの子と共に来たんだ」
そう言って、男性が指を指す。
そちらを見れば、襖の奥から1人の子がこちらを見つめていた。
黒髪の、黒い着物を纏った男の子だった。
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�桟鈬�(プロフ) - コメ失礼します！メチャクチャ好きです！！(唐突)更新頑張ってください！ (2020年11月2日 17時) (
レス) id: a8b4b5bef5 (このIDを非表示/違反報告)
葵羽(プロフ) - 獪岳の存在が気になりはじめたのはぱんこさんのおかげです！更新楽しみにまってます！応援してます！ (2020年3月23日 17時) (レス) id: bccf6ec4c9 (このIDを非表示/違反報告)
零華 - 初コメ失礼します！！。最&高のウィンウィンです！！(何いってんだろうか)更新再開するのを楽しみにしています！！。(*^^*)ｶﾞﾝﾊﾞﾚ! (2020年3月18日 7時) (レス) id: f56491ae0c (このIDを非表示/違反報告)
アムネ(プロフ) - すごく面白いです。続きが気になります！更新再開するのを願ってます。 (2020年1月8日 19時) (レス) id: 9a6a9cf4a1 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - めっちゃ好きです！頑張ってください！ (2020年1月3日 15時) (レス) id: 57c609d2c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱんこ
| 作成日時：2019年10月16日 16時
