金髪君に散々貢いで貰ってたら、いつの間にか形成逆転されかけた話。【鬼滅の刃】

玖、『鳥籠の中』 ページ10

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彼から貰うお金は己の部屋の棚の奥深くに隠してある。
ごんえもん君には当たり前だが内緒である、悪いが彼には一銭もあげる予定は無い。



「早く貯まらないかなぁ」



私の、私の為だけの資金。
ごんえもん君に縛られ働きに出る事すら許されない今、私に出来るのは只管、善逸君からお金を採取する事だけだ。


お金が貯まれば自由になる。
この鳥籠のような家から逃げ出せる(・・・・・・・・・・・・・・・・)。


不自由と言えるほど不自由ではないが、彼の言い付けを守らなければ最悪殴られるので扱いは家畜と同じだ。主人に従順で無ければ躾られる。ドレイのように虐げられる。

「大人しくしていろ」と言われてその通りに家で待っているなら私の方こそ犬ではないか、



そんなの御免だ。あんな若干DV入ったクソ野郎に屈するくらいなら





「早く、貯まって」



いつか、「幸せ」だと思い込んでいたこの部屋(ろうごく)から、抜け出してやる。











今日も今日とて私に会えて嬉しそうな顔をする善逸君。

……君さ、前に見たけど誰彼構わずアタックしに行くのな。
女の子だったら誰でもいいのかな？私はお得意様みたいな感じ？



「(……まあお金を落としてくれるならどうだって良いけど)」



というか君も遊郭行けば良いんじゃないかな？綺麗な女の人が選り取り見取りよ？なんで私に拘るんだろうね、有難いっちゃ有難いけど。



「Aちゃんっ！はい、これ！」

「有難う、善逸君」



ふわりと笑えば、彼は頬を赤くして視線を逸らす。我ながら名演技。容姿に恵まれたお陰だな、あ〜、存在しない神に感謝しとこ。



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