金髪君に散々貢いで貰ってたら、いつの間にか形成逆転されかけた話。【鬼滅の刃】

卌弐、『棲みつく』 ページ43

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………でもなぁ、至近距離で穴が空くほど見られていたら流石に居心地が悪いというか何というか。

ここは大人の余裕ってものを見せた方が良いのだろうか？
「ボウヤ、私から学びなさいウッフン」みたいな感じでやった方が良いのか？試しにやってみよう。


彼の頰に手を伸ばした。……やだ、めっちゃツルツルやん……！？化粧水使ってんの？？？どうしてなの、気ぃ使ってる私より綺麗な肌、じゃねえや、本来の目的ィ！！

片手で彼の頰を撫でながら、スッと己の浴衣に手を伸ばし、帯へ手を掛けようとしたら急にガッと掴まれた。えっ



「俺がやる」

「あ、うん」



大人の余裕()死す。デュエルスタンバイッ！！

てかやるんだ。なら良いやと受け身の体制を取った。気遣いは無用だったようです。


彼の骨張った手が、ゆっくり私の頰へ伸ばされた。ゴツゴツしてますね、本当に。そしてとても優しい手付き。



「(……うん。君の好きなようにしてくれ)」



目を閉じた。バッチコイ体制である。

そしたら唇に温かい感触がした。どこまでも優しい接吻。



「(アイツもこんな優しかったら、今みたいな不満塗れになる事は無かったんだろうな)」



何処までも出てくるな、ごんえもん君。
彼への不満が止まらないんだけど。

………いけないいけない、今は彼に集中しなくては。



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