金髪君に散々貢いで貰ってたら、いつの間にか形成逆転されかけた話。【鬼滅の刃】

丗漆、『こどもなおとな』 ページ38

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思い切り絞められ赤くなっていた首の跡が完璧に無くなったのを出て行く直前に確認した。濃く色付いた其れはとっくに消え去った筈なのに記憶にはしっかり残っている。

完全に心的外傷受けちゃってんな、慰謝料寄越せごんえもん君。そのお金を善逸君への借金返済に充てるから。







彼に手を引かれ、或る屋敷の中に来た。

ほう、此処が……君の新天地という訳ですね、成る程。趣深くてとても良いと思う。見事な日本庭園が広がっていて素敵です。


善逸君は真っ直ぐ進む。私は引かれるまま彼の後を追う。やけに頼もしく感じる背中は、ごんえもん君が隊服を纏った時の背に良く似ていた。



男らしい広い背中。其れこそ守ってくれそうな＿＿＿＿＿







屋敷の従業員さん達に見送られ、そして部屋へと案内される。
……やけに皆が和かな表情を浮かべていたのは何故なのか。お察し？お察し案件？善逸君の手が強く握られたのも何故？


綺麗な着物を身に纏った女性に案内され、2人で部屋に入った。ひゃあ〜立派なお部屋なこって。これ幾らしたのよ善逸君、君ってちょっとリッチなとこあるよね。



「(………てか、私がもし今日断ってたらどうしてたんだろう)」



「宿は取ってある」と彼は言った。じゃあ今日無理だって断ってたらこの部屋どうなってたの？お金の方もどうなってたの？



「Aちゃん。湯浴み、先にする？」

「えっ……あ、うん」



考えてる最中にそう聞かれ、思わずコクリと頷けば「分かった、待ってる」と彼はこれまた和かな笑みを浮かべてそう言った。


お、おう、「じゃあ……」と部屋から出て行き、先程の綺麗な女性を捕まえて風呂場を案内してもらい、まさかの露天風呂だという事に気付き「滅茶滅茶贅沢じゃんやだ〜〜」なんて思いながらゆっくり湯に浸かって少し経って気付いた。



………い、いつの間にか彼が先導権を握ってる〜〜〜！！！！



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丗捌、『幸薄の娘』→←丗陸、『心の奥底に潜む影』

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