あなたとダラダラ喋りたい。【呪術廻戦】

▼ 強い女子 と 少女 ページ17

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「すごい、これがデジャヴ。なんでこの惣菜パンだけこんなにも犠牲になるんだろう」





「何ブツブツ言ってんのよ。つーかアンタ、そんじょそこらの呪霊と違って弱くなさそうね」


「ぼく、わるいスライムじゃないよ！」


「は？」


「シンプルに見下してくるこの人。イチバン苦手なタイプだ怖い。資金集めと称して気軽に散歩に出るんじゃなかった」





「にしても、なんで私の術式が効かない……？アイツの呪力の無さと関係があるのかしら」





「お姉さん」


「気安く話しかけんな」


「キレイで美人なお姉さん」


「何？手短に済ませろよ」


「すげえ単純。あのね私ね、呪霊じゃないよ」


「は？」


「私、害の無い人外」


「どういう類のバケモンだよ」


「座敷わらしです」


「マジで言ってんの？」


「一口しか食べてない惣菜パンを釘で爆発させられて、軽く泣きそうな座敷わらし」


「……私が悪いってのかよ、勘違いさせたお前が悪いんだろコラ何とか言えよ」


「うわ一番ガラ悪い。しかも絶対自らの非を認めないタイプ」


「私に非なんて有るはずないじゃない」


「すげえタチの悪いタイプだった」


「んじゃ何なのよ、ただの浮遊霊とでも言いたいわけ？」


「そうそう。化けて出ちゃった系」


「この世に未練タラタラってか」





「お姉さんは良いよねえ。美人だから男の人取っ替え引っ換えできるし。そんだけスタイルも良ければモデルにだってなれそう。人生イージーモードですな」





「……アンタ、分かってるじゃない」


「え？」


「見る目あるっつってんのよ。
そうよね、都会に出ればスカウトされるレベルよね私って」


「えっ」


「気に入ったわアンタ。さっきはゴメン。粉砕しちゃったそのパン買い直してあげるわ」


「掌返しがすごい。チョロすぎて少し心配になる」


「ほら、行くわよ」


「あ、うん」



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