枯肆、『恋人よ』 ページ6
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……というか一瞬でも私、善逸君に「おじ様趣味」だって思われた?
確かに前まで年上と付き合ってたけどそんな年齢差は無理……元カレは私の1〜3歳程上だったけど(曖昧なのは自分の年齢がイマイチ不明な為)、流石に20以上も違うような男性とはね……その、世間からの目も冷たそうですし……?
愛があればそんなの関係無い、とは言いますけど私にそんな愛は無い……って誰に言い訳してるんだこれ。
違うんです違うんですと首を振る。私は健全なる思考の持ち主……一回は簡単に股開いたけど健全なる淑女……どめすてぃっくばいおれんすまぢ許すまじな女……
「善逸君……己の保身の為に言っとくけど、私は年齢差5歳以内なら許せる女だから。流石に私と最後まで添い遂げる前にポックリ逝かれるような年齢の男性とは付き合えませんしショタコンでもない……」
「しょたこ……?ま、まあそれなら良かった!流石にこんな生え際気にするような年齢の男が好きって言われたらどうしようかと思った」
「えっ何で俺滅茶苦茶に貶されてんの?」
良かったねぇ良かったよぉと慰め合う私たちをオジ様は「何で……?」と呟き死んだような目で見つめていた。
「雨は止んだよ。さっきまで土砂降りだったけど急にぴたっと止んでさぁ、ホント意味分かんねぇ天気だよな。
……そんで、お前ら訳有りあべっくか?だからそんなとこで縮こまってたのか」
「あべっく?」
「あ〜……ハイそうです、訳アリの初々しいアベックです」
「おっ、ネーちゃん良く見りゃ綺麗な顔してんな。別嬪さんじゃねぇの、こんな曇り空じゃなくて晴天で見りゃ最高に輝いて見え」
「は?」
「善逸君。ドス効かせた声出すの止めて」
ジロジロ見てきたオジ様から庇うように立った善逸君はスッゲー目付きでオジ様を睨み付けていた。ちょ待てよ、落ち着けよ善逸君、もっとクールに行こうぜ?
てか「アベック」って久々に聞いたわ。現代じゃ死語だよ死語。そもそも死語って言葉も死語だけど。
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ゆら(プロフ) - あああああああああああ更新停止いい!続きが気になる、、、 (2023年4月29日 23時) (レス) @page25 id: ab3ad11547 (このIDを非表示/違反報告)
餅 - 流石にこれは最高すぎる、、、、もうなんか好きすぎて何て言葉にすればいいのか、とにかく好きです!!更新まってます😢 (2022年10月10日 12時) (レス) @page25 id: cda9a90c6e (このIDを非表示/違反報告)
名無し - いや最高すぎる 、、ストーリーから夢主の性格まで全て含めて最高 … 。面白すぎてめっちゃ読んでたらこんな時間になってしまっていた笑笑 更新待ってます 、!!! (2021年12月28日 2時) (レス) @page25 id: 541045445a (このIDを非表示/違反報告)
雷霞 - 何度も読み返させて頂いてます、数ある善逸夢小説の中で1番好きです、大好きです…!! 善逸もかっこいいんですけど夢主さんの性格が好きすぎます…っ!! (2021年8月1日 22時) (レス) id: 423a130570 (このIDを非表示/違反報告)
みき - 続きを切実に所望します (2021年7月3日 23時) (レス) id: 37a3449760 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱんこ | 作成日時:2019年9月18日 23時