佰壱、『ぼんのう』 ページ23
※下ネタちゅうい
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2回目でもうそんなレベルにいっちゃうの?部屋だけじゃ満たされないって事?
外って、おそとって。私でもやった経験無いよ。新天地ってそういう事?
「近くにあるかなぁ」
彼はそう呟く。えっ何が?不自然なマットがある薄汚れた倉庫?良い感じの木陰がある森林?茂み?公園?公園のベンチ??そもそもべんちってあるの、もしかして多目的トイレ……?
待ってやだ、流石にそれだけは嫌だ。見られるのだけは耐えられない、あと汚いとこも素直に嫌。ソッチ関係の
頼むから妄想だけで留めてくれ、私もそうするから。せめて部屋にしてくれ頼むから……!
「………嫌?」
「えっ」
「君から微かに、でも強い拒絶の音が聞こえる。
……Aちゃん。俺に遠慮するのだけは止めてほしい。嫌なら嫌って言ってくれて良いから」
「……い、や、って、訳じゃ」
「………」
「あの、ほんとに」
「………」
「……………ほんと、………ほんとに、外じゃないと、だめ?」
間近でガン見は中々くるものがありますって善逸さん。
真顔で見つめ続けるの止めてよ、気不味いのか羞恥故なのか分かんないけど無意識に目を逸らしてそう問いかける。
「そりゃあ外に行かないと無いからね」
「(えっ急に頓知?)な、何が無いの?」
「鰻」
「…………ん?うなぎ?」
「うん。鰻」
うなぎ?ウナギ?あの、え?ウナギ?
「何の隠語?」
「ごめん何の話?」
「黒いヌルヌルしてるそれは一体何を表しているの……??」
「Aちゃん、なんか俺気付いたんだけど、さっきから話が噛み合ってない気がする」
「奇遇だね、私もたった今同じ事を思った」
そして私の脳は衰退の一途を辿っているという事にも気付いた。
主にやばい方向に。シンプルに恥ずかしくなってきた。待って、真面目に笑えん。
「もしかして、「今夜一緒に食事でもどうですか」って話だった……?」
「うん。その通りです」
彼はこくりと頷いた。
その瞬間。私の中の何かが、膨れ上がってた何かが急激に萎んでいく感覚がした。
ぱんぱんに膨らんだ風船が割れた。割れるというか、空気が徐々にもれ出していく的な。そんな、感じで。
頭を抱えた。しにたい。こんな小っ恥ずかしい話があってたまるか。
隣の善逸君は「え、え!?俺何か変な事言った!?やっぱ鰻嫌いだった!?」って言っていたが違う、違うんだ善逸君。私の脳の問題なんだ……
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ゆら(プロフ) - あああああああああああ更新停止いい!続きが気になる、、、 (2023年4月29日 23時) (レス) @page25 id: ab3ad11547 (このIDを非表示/違反報告)
餅 - 流石にこれは最高すぎる、、、、もうなんか好きすぎて何て言葉にすればいいのか、とにかく好きです!!更新まってます😢 (2022年10月10日 12時) (レス) @page25 id: cda9a90c6e (このIDを非表示/違反報告)
名無し - いや最高すぎる 、、ストーリーから夢主の性格まで全て含めて最高 … 。面白すぎてめっちゃ読んでたらこんな時間になってしまっていた笑笑 更新待ってます 、!!! (2021年12月28日 2時) (レス) @page25 id: 541045445a (このIDを非表示/違反報告)
雷霞 - 何度も読み返させて頂いてます、数ある善逸夢小説の中で1番好きです、大好きです…!! 善逸もかっこいいんですけど夢主さんの性格が好きすぎます…っ!! (2021年8月1日 22時) (レス) id: 423a130570 (このIDを非表示/違反報告)
みき - 続きを切実に所望します (2021年7月3日 23時) (レス) id: 37a3449760 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱんこ | 作成日時:2019年9月18日 23時