金髪君に散々貢いで貰ってたら、いつの間にか形成逆転されかけた話。弐【鬼滅の刃】

圓捌、『縛られる』 ページ24

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………ン"ンッ………ッッ！！！！！そんな、恥ず、恥ずかしい！！！！ペラップ！！！ペラップゥ！！！！手の甲にキスって、君ちょっと西洋の血混ざってない！？！？


クソ真面目な顔から一変。彼は破顔し、心底嬉しそうに私の手を握り「逢引、いっぱいしようねぇ」と笑う。

せやなピカチ○ウ……すまん間違えた、善逸君。
言い訳にしかならないけど君ポケ○ンで言う「でんきタイプ」の人間っぽいよな、なんかそんな感じがする。不思議だよな、君に属性なんてあるわけ無いのに。



「……いろんなところ、連れてって」



＿＿＿＿＿＿私、逢引なんてした事ないんだ。



キスされた手の甲を見つめながら、ボソッとそう呟けば彼は「えっ！！！」と滅茶苦茶驚いたような声を上げていた。



「なっ、え！？した事ないの！？」

「うん、無い。偶に行く買物はいつも1人だったし、そもそも家から出るな人と喋るなってアイツに散々言われてたから、そうだな……逢引と言えるのは主に家で手酷くアイツに抱かれ」

「やめて、もう良い。もう喋らなくて良いよAちゃん」

「ン」



口を手で覆われた。
彼の目は若干据わっていた。

私も昔の事を思い出して若干凹んだ。本当酷かったあの生活……週一どころじゃないくらいの頻度で滅茶苦茶にされてたから死ぬかと思った。よくここまで生きて来れたと自分を褒めてやりたい。



「……昔の思い出を塗り潰す勢いでさ、色んなところへ連れてってほしいな、善逸君」



口を覆っていた手をきゅっと握って小さな声で呟けば、彼は暫しの無言の後、「勿論！！！」と力強く頷いてくれた。



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