. ページ18
.
「おかえり」
「ただいま、って言っても私の家だけどね」
私がそう言うと彼は はは、そうだな と言ってふにゃっと笑った
「お疲れですね」
「なんか待ってるうちに眠くなって寝ちゃった」
「夜ご飯今から作るね」
「うん、ありがとう」
.
私が料理をしていると彼が腰に手を回してきた
「どうしたの?」
「好き、A」
「今日は甘々ですね」
「いいじゃん、たまには」
「そうだね」
こんな時になんだけどサラッと今日の話をしてみることにした
「拓司さん」
「なあに」
「拓司さんに恋人いることバレましたよ」
すると彼は我に返ったように目を大きく開いた
「マジで?え誰に誰に」
「須貝さんと福良さん、それにこうちゃんが今日オフィスでそんな話をしていました」
「は?マジかよ、、」
どうしたものかなあ… と言いながら彼は頭を抱えた
「どうもこうも、私はそのうちバレるだろうなって思っていましたよ」
「えAと付き合ってることもバレたの?」
「いいえ、拓司さんに彼女がいるってことだけです」
「ああ、それならよかった」
「でも、もっと厄介な人がいます」
「厄介?」
「河村さん、です」
「恐らく、河村さんには何かしらバレました」
「今日その話を耳にしちゃって1人でココア飲みながら悩んでいたら悪い顔して相談に乗ろうかとか言ってきたんです」
「河村さんね…」
そう言って彼は私の肩に顎を乗せた
.
247人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いろ(プロフ) - 続き!!!ありがとうございます!凄い楽しみにしてたので嬉しいです…!!! (2020年4月17日 11時) (レス) id: 5fbef9d1c0 (このIDを非表示/違反報告)
ay(プロフ) - まめさん» まめさんありがとうございます。完全に自己満のお話ですが、そう言ってもらえてとても嬉しく思います。君がいるだけで幸せだ はもう少し続きますのでお楽しみに。 (2020年4月4日 11時) (レス) id: bb41346c1e (このIDを非表示/違反報告)
まめ(プロフ) - いつも楽しみながら見させてもらっています!どのお話もすごく素敵なのですが、特に『叶わなくたって幸せだ』シリーズが大好きです!これからも頑張ってください。 (2020年4月4日 9時) (レス) id: 27f3e6d9c2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ay | 作成日時:2020年3月21日 12時