シリウスに愛を誓う【QK】

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｢最初は綺麗な方だなと思っただけだった｣

｢でも誰かと話さなきゃいけない場面で一生懸命話す姿やさっきのような気遣いを見て、いつの間にか目で追ってた｣

｢そしたら、自分が話しかけに行っちゃってた｣



何コイツ、キモいって思われそうだよね と苦笑いをする拓司さん




｢たくし、さん…｣




｢え？A大丈夫？｣




私のいいところなんか親ですら話してくれなくて、ずっと私は喋ることができないろくでなしだとしか思っていなかったからその言葉を聞いて思わず涙を流してしまう




｢本当は、今日この世から消えようと思っていました｣

｢最後になるから、仲良くしてくださった拓司さんにお礼をしようと思って｣

｢でも、そんなこと言われたら、消えようにも消えられないじゃないですか…｣




私は顔を伏せてそのまましゃがんでしまう




｢俺は、今のAが好きだよ｣

｢話せなくたって、いいところはたくさんある｣

｢だから、消えようなんて思わないでよ｣



なんで貴方は、こんなにも優しくしてくれるんですか？
ろくでなしの私に、なんで？




｢まあこれも惚れた弱み、ってやつじゃない？｣

なんか一目見た瞬間、この人だ！って思っちゃったんだよね と照れくさく話す




そんな拓司さんを見て自然と笑みが溢れた




｢そう、それそれ！その笑顔大事！｣

｢存在価値が分からないなら、俺がAの存在価値になってあげる｣




_____ だから、おいで？一緒に生きよう






私は彼の胸に飛び込んだ

私も彼と一緒に生きていくんだと、心に誓って









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