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それから時が経ち、ついにその日が来てしまった
みそぼらしい実家の部屋に放り込まれた私は相手のプロフィールが書かれている用紙を見ながら待っていた
そこで気づいてしまったのだ
相手の方が、とんでもない学歴だということを
「東京大学大学院、博士課程…」
相手の方___須貝駿貴さんは母の友人の会社の方の友人の友人のいとこの息子らしい
赤の他人すぎるなと思った
なぜ母はこんな高学歴な方を連れて来れたのが疑問でしょうがない
その時だった
ドアをノックされ、男性が入って来た
「あ、はじめまして」
「はじめまして、どうぞお掛け下さい」
「ありがとうございます」
第一印象、明るそうなイメージ
多分、悪い人ではなさそう
なんだか申し訳ない気持ちになってしまった
「来てもらってすぐに申し訳ないのですが、私は結婚する気は全く無いので帰っていただいて構わないです」
ここはズバっと言っておかないと、ダメだと思って、そう言った
ましてや東大の方なんだから、私なんかに構っている時間があるなら他のことに時間を割いてほしい気持ちが山々だ
だが、目の前の彼は何故か驚いた顔をしている
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いろ(プロフ) - 続き!!!ありがとうございます!凄い楽しみにしてたので嬉しいです…!!! (2020年4月17日 11時) (レス) id: 5fbef9d1c0 (このIDを非表示/違反報告)
ay(プロフ) - まめさん» まめさんありがとうございます。完全に自己満のお話ですが、そう言ってもらえてとても嬉しく思います。君がいるだけで幸せだ はもう少し続きますのでお楽しみに。 (2020年4月4日 11時) (レス) id: bb41346c1e (このIDを非表示/違反報告)
まめ(プロフ) - いつも楽しみながら見させてもらっています!どのお話もすごく素敵なのですが、特に『叶わなくたって幸せだ』シリーズが大好きです!これからも頑張ってください。 (2020年4月4日 9時) (レス) id: 27f3e6d9c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ay | 作成日時:2020年3月21日 12時