ヒロインに恋して 【スーパー戦隊】【仮面ライダー】

親友 ( 鬼頭はるか / ドンブラザーズ) ページ27

はるかちゃんは私の大切な親友。
同じ学校で同じクラス。
いつでも一緒に行動している、大切な人。
今日ははるかちゃんとお出かけなの！
おしゃれも頑張ったし、楽しい日になりそうだな。

『はるかちゃん！ お待たせ』

「A！ も〜、遅いよ！」

『ごめんごめん！ 髪やるの時間かかっちゃって』

「そんなことしなくてもAは可愛いんだから！」

そう言って私の頬を軽く突いた。
私も仕返しとばかりに突き返す。
そんなじゃれあいをすること数秒。
私たちは目的を思い出し、ショッピングモールへと向かう。
アクセショップにゲームセンター、カフェにファンシーショップに……兎に角たくさん遊んだ。
二人で撮るプリクラに、また宝物が増えたな、なんて思う。
私たちは屋上に行き、夕陽を眺める。

『わぁ、夕焼けだ〜！』

「だね」

暫しの沈黙。
私ははるかちゃんの方を向き、口を開く。

『これからもずっと親友でいようね！』

私がそう言うと、はるかちゃんは頷くと思っていた。
しかし。

「やだ。 親友なんて。 言っておくけど、私はAを親友なんて目で見てないから」

「──私はAのこと、恋愛として見てるから」

『え』

突然の告白に私は困惑することしかできなかった。
慌てる私を他所に、はるかちゃんは続ける。

「ねぇ、どうなの。 Aは」

私はただ戸惑うことしかできなかった──

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