ヒロインに恋して 【スーパー戦隊】【仮面ライダー】

ワガママな彼女 (ヒメノ・ラン / キングオージャー) ページ1

ある日のイシャバーナ、ヒメノ・ランの部屋にて。

『ひ、ヒメノ様！ ちょっと待ってください……！』

「嫌」

今、私、Aはヒメノ様のベッドに押し倒されています。
私とヒメノ様はイシャバーナの女王とそのメイド兼恋人という関係なの。
ヒメノ様は麗しくて、素敵なイシャバーナのトップで私もお慕いしているのだが……

「Aは、私とキスしたくないの？」

むう、と効果音がつきそうな表情をするヒメノ様。
そうだ。 今私はヒメノ様にキスを迫られている。
話を聞いていくと、恋人になって大分経つのに、ハグ以上の事は全くしていないから、早く先に進みたいのだそう。

私はヒメノ様とキスするのは……正直嬉しい。
でも、それ以上に──

『恥ずかしい、から……』

「でも、したいのでしょう？」

『それは……そうなんだけど』

うう、なんか今日はグイグイ来ますね、ヒメノ様。
ワガママだけど、そんなヒメノ様も好きですよ……じゃなくて！
ヒメノ様のキラキラ輝く目に見つめられてドキドキしてしまう。

「……私はいつだって、Aのことが好きだし、キスしたいと思ってるわ」

『ヒメノ様……』

「というわけで、ね？」

その言葉を機に、段々と近づいてくるヒメノ様の唇。
え、本気ですか……！？
私は目を瞑ろうとした、が。

『ヒメノ様……やっぱりちょっと待ってください〜〜！！』

「嫌」

恥ずかしいからまたの機会に、という言葉はヒメノ様のキスに封じられた。

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