ヒロインに恋して 【スーパー戦隊】【仮面ライダー】

♪お仕事中に (キングオージャー / モルフォーニャ) ページ21

スピカブラック様より

「A〜〜〜」

私の名前を呼び、抱きついてきたのは同僚であり恋人のモルフォーニャ。
付き合ってから、毎日のようにスキンシップをしてくる。
仕事中であっても、だ。

『もう、今仕事中でしょ〜！』

そう言って私は軽く押し返す。
その行動にモルフォーニャはぷく、と頬を膨らませた。

「別に良いじゃないですかぁ〜！ ［二人きり］なんですし……」

二人きり、と言う単語を強調して言うモルフォーニャ。
いやいや、だとしてもだよ。
仕事中だし、いつ誰が入ってくるかわからないんだよ？

「だから……A、キスしていいですか？」

『話聞いてた？』

私は書類をまとめながらそう返す。
モルフォーニャの顔を見ないようにしながら書類を完成させる。
よし、あとはこれをリタ様に持っていけばいいかな。

『じゃあ私、リタ様のところに──』

私が立ち上がった瞬間……

『え……？』

「ふふ、びっくりしてる。 かーわいい」

突然、モルフォーニャに壁ドンされた。
驚きと戸惑いが大きく、思わず書類を落としてしまう。

「Aがかまってくれないのが悪いんですよ？」

そう言ってモルフォーニャは私の顎を掴んだ。
この後起こることを理解し、私は彼女の唇を受け入れた。

『……バカ』

「おろ？ 顔真っ赤ですが〜？」

『うるさい！！ 私もう行くからね！』

真っ赤な顔を隠しながら私は部屋を出る。
きっとモルフォーニャは満足気に笑っているだろう。




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