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智｢うん、俺がAをそいつから守る
その代わりに俺をここに泊めてよ｣
｢どうしてもここに泊まる気なんですね智さん(笑)｣
智｢なんかこの青色が落ち着く色で気に入ったの｣
そうほにゃっと笑う彼はやっぱり悪い人には見えなくて
私もここのアパートにした決め手はこの暗めの青色に落ち着く温かい雰囲気を感じたから
そうまさに智さんみたいな、そんな温かい雰囲気
正直、今の彼とは別れたかった
｢どこにいるの？｣｢今何してるの？｣
こまめに返信しないと鬼のようにかかってくる電話
ちゃんと女の子と会ってるという証拠のために写真を送らなきゃいけないし
男といると疑うとGPS嗅ぎつけて私のところまで飛んでくる
そして、1番きついのは気に食わないことがあると
すぐ怒鳴り、殴る蹴るが始まる＿＿
痣は見えないよう顔や腕は絶対に殴らない
外面は死ぬほど良くて優しい笑顔に紳士的な態度
その外面に騙された
付き合ってまだ半年くらいで
怒鳴ったり殴られたりもするけど
そのあとすごく大事そうに抱きしめてくれてバツが悪そうに謝ってくるの
そして、すごく優しい
出会ったあの時みたいに
その優しさに触れたくて
付き合い続けていた
こんなのおかしい
普通じゃない
そんなの分かってた
けど自分じゃどうしようもできないこの状況
きっと誰かが手を差し伸べてくれるのを待っていたのかもしれない
．
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作者名：夢叶 | 作成日時：2019年8月25日 22時
