22世紀は何からはじめよう【S.O】 (ページ15)

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15 誘いページ15

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『はよ、Aちゃん』

｢あ、おはようございます！｣

会社に着き、出勤途中で買った少し冷めたブラックコーヒーを啜っていると半年前くらいに同じ部署に異動してきた松本さんが出勤してきた

彼の名前は、松本潤

元々、別の支店にいたけど成績優秀の営業マンでその成績が認められてうちに来たらしい

こっちに来てももちろん、バリバリ仕事をこなしていて部長はべた褒め

そして容姿も端正な顔立ちにモデル並みのスタイルで職業変えた方がいいんじゃないかと思ってしまう

そのおかげもあって、うちの部署に来た日から会社中の女子たちの話題の的

毎日、いろんな女子から声掛けられているのを見る

猫撫で声でぶりっ子してる彼女たちにも嫌な顔一つせずうまく振舞ってるからああいうのには慣れてるんだろうし営業マンってさすがだなって感じる

彼は私とデスクが近いのもあって、異動して来て早々に私を下の名前で呼ぶようになった

そんな社内で1番と言っても過言じゃないイケメンだけど、私は特別面食いでもないからそこまで興味はなかった

松本さんにしたら、それが居心地よかったのかもしれない

そんな私が気に食わないのかなんやかんや言ってくる女子も少なくないけどね、

潤｢今日、飯でもいかない？｣

松本さんから何回目かのご飯の誘い

裕貴がいたからずっと断っていた

もう断る理由もないし、毎回断るのも申し訳ないと思っていたところ

｢いいですね、行きましょう！｣

潤｢あれ？また断られると思ってたのに
彼氏さん、いいの？｣

｢あー、別れたんです｣

潤｢え？マジ｣

｢マジです(笑)｣

潤｢でも、そんな落ち込んでなさそうだね？｣

｢ちょっと、喧嘩別れみたいになったので…
だから今日は行かせてください｣

DV受けててやっと別れられましたなんて言えない

潤｢じゃあ、今日仕事終わりね？
いい店適当に予約しとく｣

相変わらずスマートだな松本さん

智くんに夕飯1人で食べてって連絡しないとな

そう思いながら仕事に取りかかった

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